耳コピについて書きたいと思います。
楽器を始めたての人にとっては、高度な技術に思えるかもしれません。
私も楽器(ギター、ピアノ)を始めた頃は苦労しましたね。
ただ、耳コピができるようになると
「楽器を弾くのがものすごく楽しくなる!」
1つの登竜門かもしれませんね!
今回は耳コピ手順を解説していきます。
ではいきましょう。
①曲をパートに分割する
要は、「まず曲を聴いてください。」ということです。
曲を聴いていると、どの部分がサビで、どの部分がAメロ。
ということはわかると思います。
おおまかに、曲の構成を整理しておきましょう。
曲構成:
イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ
イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ →間奏→Cメロ
大まかにこんな感じです。
まずは、曲の構成をパートとして分割して整理しましょう。
②メロディから曲のキーを推測する。
次はこれです。
耳コピする際は、曲のキーを把握することが非常に重要になってきます。
「コードはよく聴き取れないけど、メロディは聴きとれる」
という人は多いと思います。
カラオケとかでも歌える人は多いですからね。
まず、このメロディがだいたいわかるようにしてください。
次に、”メロディでよく使用される音”から曲のキーを想定します。
ここはコツなんですが、ポップス、ロック、アニソンはたいていメジャースケールです。曲のメロディから使用されている♯、♭の数から曲のキーがわかるはずです。
慣れたらそれほど難しくないと思います。
③ 曲のキーからダイアトニックコードを把握する。
②と同時に、曲のキーのダイアトニックコードを把握してください。
ひとまず、把握するだけでよいです。
例えば、
キーCメジャー:C・Dm7・Em7・F・G7・Am7・Bm7(♭5)
キーEメジャー:E・F#m7・G#m7・A・B7・C#m7・D#m7(♭5)
キーFマイナー:Fm、Gm7(♭5)・A♭・B♭m7・Cm7・D♭・E♭7
ですよね。
ダイアトニックコードについてはこのサイトでも紹介していきたいと思います。
④ベース音を聴き、把握する。
これが案外難しいかもしれません。
慣れが必要です。でも、構える必要はないです。
「メロディの音がめっちゃ低くなっただけ。」と考えてください。
あと、すべて把握する必要はありません。
小節の始まりの音だけ聴きとればよいです。
ベースは小節の初めにコードの基本の音(ルート音)を弾くようになっています。(それがベースの役割です。そうしないと曲が安定しないからです。)
小節始めは集中して、音を聴きとるようにしましょう。
ここまでできると、ベース音とメロディだけで曲は簡単に弾けるようになります。
※音がスカスカのイヤホンとかだと、まずベース音を聴きとることがほぼ不可能です。密閉型イヤホンや、スピーカーがあると便利です。
⑤ベース音にダイアトニックコードを当てはめる。
ベース音が把握できたら、そこからコードを決めていきます。
コードって聴き取りづらいですよね。
ぶっちゃけコードを完璧に聴きとるのは不可能だと思ってください。
(特殊な訓練をした人や、経験の多い人は別。)
だから、ある程度あたりをつけていくんです。
「よくわかんないけど、このコード当てはめてみよ…。」
ってな感じです。
ここが重要なんですが、
曲の大部分はダイアトニックコードが使用されています。
まずは、ベースの音にダイアトニックコードを当てはめていきましょう。
例えば、
ベース音:F→G→E→A→F→G→A→C
コード: F→G7→Em7→Am7→F→G7→Am7→C
こうなります。
簡単な曲ならこれで耳コピ完了です。
※分数コードには注意しましょう。
ベース音の上に違うコードが使用されていることを言います。
例えば、
ベース音:F→G→E→A→F→G→A→C
コード: F→G7→C/E→Am7→F→G7→Am7→C
太字の部分です。”ほんの少しだけ”響きが違います。
でもほんの少しだけなので最初のうちは気にする必要はないでしょう。
慣れたらこれも耳コピできるようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
簡単な曲ならこの5ステップだけで耳コピ完了です!
簡単な曲といっても7~8割はこんな感じでいけます。複雑な曲の場合は、転調やノンダイアトニックコードが使用されるので一筋縄ではいかないです。
しかし、幸いポップス、ロック、アニソンはそれほど複雑なことはありません。
この5ステップをマスターできればある程度の曲は可能だと思います。
あとは慣れです。練習すれば誰でもできるようになります!
このサイトでは様々な楽曲のコード進行を耳コピして分析しています。これらの情報がすこしでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
一緒に学んでいきましょう。
では!