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残響散歌/ Aimerのコード進行・音楽理論の解説〜おしゃれすぎる冒頭フレーズを徹底分析〜アニメ『鬼滅の刃 遊郭編』OPテーマ~

今回は、アニメ「鬼滅の刃 遊郭編」のOPテーマ「残響散歌」です。担当はAimer(エメ)ということで、アップテンポな印象はあまりないのですが、物凄い楽曲に仕上がっていると思います。

イントロ(冒頭)

楽曲の印象としては、”和”に”おしゃれな近代的サウンド”が盛り込まれているといった感じ。このサウンドに魅了される方も多いのではないでしょうか。

今回は、中でも楽曲を大きく印象づけているイントロについてかなり細かく見ていこうかなーと思います。

Key:G#m(#5)です。おしゃれな雰囲気を醸し出す一番の理由は「テンションノート」が使用されているということ。



コードを規定すると譜面の通りで、特にG#m7(♭13)がおしゃれなサウンドを醸し出していると思います。

次は、Bmaj7に9,11,13というテンションが付加されていますが、これは簡単にいうと、「アッパーストラクチャートライアド」に似た手法で、ダイアトニックコードのC#mをBに上乗せしているというものです。



表記すると難しいように感じるのですが、発想としては「ダイアトニックの隣のコードを上乗せするとなんかいい感じだよねー」というものになります。



そして、最後はD#7(ドミナントセブンス)ということで、ハーモニックマイナーのコードになります。

冒頭部分を抜けて、次は疾走感を感じるパート。


コードを規定すると譜面のようになっており、ここも「おっ」と思わされるサウンドが感じられます。

これ何をやっているのかというと、ベース音に対してスケール上のコードを動かしているという感じです。

これもジャズにおける常套テクニックの1つで、スケール内であればあらゆる音がテンションノートになるという発想からきています。したがって、これもアッパーストラクチャートライアドに近い用法になります。


あとのイントロはこんな感じです。歯切れのよいピアノとブラスセクションがかっこいいですね。


楽曲の音色についても触れておくと、最近流行りの「リスカピアノ」に近い音色と、「ブラスセクション」が押し出されている点も近代的サウンドを感じる1つの要因だと考えられます。


※リスカピアノ:ピアノのリリース(Release)を極端にカットして、歯切れの良いサウンドを産み出すこと。「夜に駆ける」で利用されたことから、最近のポップスシーンでは多用される傾向にある。

Aメロ

Aメロです。ここも伴奏のピアノフレーズが印象的です。


ピアノフレーズ(小音符(青))を見ると、やはりスケール外の音が印象的です。

「え、こんなことしていいのか?」と思うかもしれませんが、着地する音がスケール音であれば、ごく自然に使うことができます。このフレーズだと着地音は、コードのルート音であるD#になっています。

「クロマチックアプローチ」と言われ、これもジャズの発想が取り入れられた部分になります。

Bメロ

Bメロはいたってシンプル。


最後は、上行進行からセカンダリードミナント(C#7/F)を経てサビへ突入します。

サビ

サビの始めは小室進行(6451進行)で、ポップスでは定番進行になっています。


サビの最後は、少し複雑で採譜したらこのようなコード進行になるかと思います。(2小節目は、D#mと採譜されているサイトもあるのですが、M3rdのサウンドだと思います…)

最後の「残響(ざんきょう)」というドスの効いた部分がカッコいいですね。そして、またイントロの間奏フレーズに戻ります。

まとめ


いかがでしたでしょうか。

今回は、話題の「残響散歌」についてみてきました。ロックサウンドにジャズのアプローチが盛り込まれていたりと、多彩なサウンドが感じられると思います。


参考になれば幸いです。


では!


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だっとさん
ピアノ、ギター、作曲をする音楽家。ポップス、ロック、アニソン、ボカロなどの楽曲分析、音楽理論、DTM、ギター機材関連の情報を発信! Youtubeでも動画配信しているので見てね!

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