コード進行・楽曲分析

Dynamite / BTSのコード進行のリハーモナイゼーション(Chord Reharmonization)

近年、世界的大ヒットを記録した「Dynamite/BTS」のコード進行を変化させてみましょう。

作曲や演奏におけるコードアレンジやリハーモナイゼーションの参考になるかと思います。

https://youtu.be/erMvdSu7bG4


Dynamiteのコード進行を変化させる

まずはDynamiteのコード進行を見ていきます。非常にシンプルなコード進行ですね。


Key:E(#4)で6251という循環進行になっています。

メジャー化してポップに(ダイアトニックアプローチ)

まずは、ダイアトニックコードを用いてコードを変化させていきます。

例えば、トニック機能のものはトニック。サブドミナント機能のものはサブドミナントに変更します。


さらにEではすこし味気ないので、転回形(Invaersion)であるE/G#を用いて上行進行にしました。



すべてメジャー系のコードにしたので、全体的な印象としてすこし明るくなった感じですかね。

コード進行を充実させる(ポップスアプローチ)

次はコード変化を充実させて、ポップスやアニソンでみられるような要素を取り入れてみます。


その大きな要素が2つ。「ディミニッシュ(Passing Diminish)」と「セカンダリードミナント(Secondary Dominant)」を使用する方法。


ディミニッシュは「Root、短3度、減5度」で構成されるコード。非常に強烈な響きがしますが、半音隣のコードに解決することでそのギャップから一気に解放されます。

セカンダリードミナントというのは、次のコードに向かって5度上のドミナントコードのことです。これもポップスでは定番手法。


※これらのコード群は、コード進行に「半音の動き」を含むため、聴衆に”エモイ”サウンドとして認識されることが多く、楽曲にアクセントを与える有用な手法となっています。

テンションを追加して壮大な響き(テンションアプローチ)

次はテンションを追加してみます。

要は「コード構成音以外の音を追加」してより複雑なサウンドにするということです。

コツとしては「スケール内の音を使う」こと。こうすることによってメロディとのぶつかりを最小限にすることができます。

もっといろいろな音が使用できますが、これだけでも、おしゃれできらびやかな印象になるのではないでしょうか。

ジャズの雰囲気を醸し出す(ジャズアプローチ)

続いてはジャズっぽくした例ですね。

ジャズといえば「ツー・ファイブ・ワン進行」です。要は、5度進行をひたすら繰り返していくというコード進行になります。

5度圏を反時計回りでぐるぐるさせるだけ。ここまでくると雰囲気はだいぶ異なりますよね。

ドミナント代理で複雑な響き(ドミナント代理アプローチ)

これもジャズによくみられる手法。ドミナント代理コードを用いる手法です。

これは、裏コード(Substitution Dominant Chord)と呼ばれるもので、ドミナント特有の不安定な響きを感じさせる2音(トライトーン)を持ちます。

もっと簡単にいうと、「解決先の半音上のコード」で、5度圏では対角線上に位置するコード関係になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、コード進行の王道アレンジ方法を紹介しました。もっと複雑にできそうですが、ポピュラー音楽ではこの辺ぐらいか限界でしょうかね…。

ぜひ、コードアレンジの参考にしてみてください。

※記事内で用いている「〜アプローチ」というのは、個人的に命名しているだけですのでご了承を。


参考になれば幸いです。



では!

ABOUT ME
だっとさん
ピアノ、ギター、作曲をする音楽家。ポップス、ロック、アニソン、ボカロなどの楽曲分析、音楽理論、DTM、ギター機材関連の情報を発信! Youtubeでも動画配信しているので見てね!

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