ヨルシカの「春ひさぎ」です。3rdフルアルバム「盗作」の収録曲です。今までの曲とは少し変わった不気味な雰囲気ですね。
では、いきましょう!
キー:Cメジャー
(♯、♭何もなし)
Aメロ

Aメロ全体
この楽曲はキー:Cメジャーなのですが、全体を通して♭3rdと♭6thがかなり積極的に使用されています。これがこの楽曲の不気味な雰囲気のする大きな理由です。
♭3rdは「ブルーノート」とも言われブルースやジャズで多く使用されています。楽曲のキーを不安定にさせるため、不気味な雰囲気がでます。
♭6thは「平行調(Aマイナー)ハーモニックマイナースケールの音」です。ハーモニックマイナースケール自体がかなり癖のあるスケールであるため、これも不穏な雰囲気がします。この辺を意識すると非常に面白いと思います。
あと、リズムはシャッフル気味なので注意してくださいね。
1〜4小節目

Am→G→F→E:Ⅵm→Ⅴ→Ⅳ→Ⅲ
Aメロはずっとこの進行ですね。6543進行ですがⅢの部分でメジャーダイアトニックコードにはない、Eコードが使用されているため、キーが曖昧になっています。
また、繰り返すことによって次のAmに対するドミナントモーションの形になっているので、いっそことキー:Aマイナーと捉えてしまってもいいかもしれません。ちなみに、キー:Aマイナーと考えると、Eコードはハーモニックマイナーダイアトニックです。

メロディ:「大丈夫だ、大丈夫。寝てれば何とかなるし…」
冒頭でも言いましたが、この部分のメロディに♭3rd音(ブルーノート)が多用されています。ちなみにキー:Aマイナーと考えると♭5th音でありこれはマイナー版ブルノ―と一致します。要は、マイナーで解釈しても同じだということです。
サビ

1〜4小節目

Am→Dm→G→C→♯Cdim:Ⅵm→Ⅱm→Ⅴ→Ⅰ→♯Ⅰdim
A→D→G→Cという綺麗な4度進行になっていますね。6251の循環進行というやつです。循環進行は、ずっと繰り返していても飽きない&問題ない進行です。ジャムセッションなどで好まれる進行ですので、覚えておくといいです。
C#dimは、C7コードの代理コードです。次のコードがFコードであるため、それにドミナントモーションするような感じで使用されています。
5〜8小節目

F→C/E→♯Gdim→E:Ⅳ→Ⅰ/Ⅲ→♯Ⅴdim→Ⅲ
G#dimとEコードは代理コードの関係にあるコードです。なので、機能的にはさほど変わりません。
Eコード構成音:E・G#・B
まとめ
いかかでしたでしょうか。
メロディに♭3rdというブルーノートを多用することで、シンプルながらもどこか不気味な雰囲気を演出しています。また、ダイアトニックコードにはないEコードが使用されているためにキーが曖昧になりこれも不気味な感じを演出している理由です。
参考になれば幸いです。
では!
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