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感電 / 米津玄師 のコード進行を分析して解説!

ポップス
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米津玄師の「感電」の楽曲分析です。久々の新曲ですね!TBS金曜ドラマ「MUI404」の主題歌となっています。今までの楽曲とはずいぶん異なって、大胆に曲風を変化させてきました。ファンキーかつグルーヴィーな雰囲気の曲です。

楽譜も載せているので参考にしてください。

では、いきましょう!


キー:Bメジャー
(#5つ)

 

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Aメロ

Aメロ全体

曲全体のリズムがスウィングなので注意してください。

2〜3小節目

C♯m7→D♯7→G♯m7→B7:Ⅱm7→Ⅲ7→Ⅵm7→Ⅰ7

コード進行は「2-3-6-1」ですね。サブドミナントのⅡm7から始まって、Ⅲ7→Ⅵm7の平行調マイナーのドミナントセブンスを使用した強進行という流れです。

Ⅰ7という主音のセブンスコードが使用されていますね。これは下属調であるキー:Eメジャーからの借用です。本来であれば、Ⅳ▵7(E▵7)に進行するのが一般的ですが、Fm7(♭5)というなかなかの変態ぶりです。その先にE▵7があるので遅れて解決している考えるといいと思います


4~5小節目

Fm7(♭5)→E▵7→A♯m7(♭5)→D#7:#Ⅳm7(♭5)→Ⅳ▵7→Ⅶm7(♭5)→Ⅲ7


このFm7(♭5)コードは、#Ⅳm7(♭5)です。なかなか渋いですね…。このコードは半音ずつ下行していくクリシェで使用されることが多いです。独特の泣き感を出せるコードです。パッシングディミニッシュに似た要領でも使用することが可能です。

次のコードであるE▵7と構成音が似ており、「実際にはルート音が変化するだけ」なので、楽器で弾くと自然な指運びになります。過度にビビる必要はないので冷静に対処しましょう。

E▵7コード構成音:E・G#・B・D#
Fm7(♭5)コード構成音:F・G#・B・D#



A#m7(♭5)→D#7のコード進行については、ツー・ファイブ進行です。平行調のG#マイナーから借りてきたコードです。次の小節のコードがC#m7になっており、順当には解決しません。こういうところがこの曲のキーの曖昧さを生んでいます。

 

Bメロ

6小節目

G#m7→Gdim→F#m7→B7:Ⅵm7→#Ⅴdim→Ⅴm7→Ⅰ7

これはもう”半音ずつ”下行していく進行ですね。パッシングディミニッシュを利用して駆け下りていきます。

7~8小節目

Fm7(♭5)→E▵7→D♯7→Ddim:#Ⅳm7(♭5)→Ⅳ▵7→Ⅶm7(♭5)→Ⅲ7

これが先ほど述べたクリシェの要領で#Ⅳm7(♭5)コードが使用されている例ですね。小節を連続して半音ずつ下行していくコード進行が使用されています。面白いですよね。この半音下がるというのはジャズで好まれます。というのも、半音隣の音というのは解決感が強く自然に連結していくからですね。コード進行で魅せたいときに有効です。


サビ

10~11小節目

E▵7→F#7→D#m7→G#m7:Ⅳ▵7→Ⅴ7→Ⅲm7→Ⅵm7

4-5-3-6の王道進行です。楽曲全体的ににジャズ理論を用いた4度進行が多い中で、あえて聴衆にキャッチ―に聴こえやすいJ-popド定番の王道進行を使用しています。また、曲中で一番のハイトーン(ソ#:裏声)の部分でこの進行を使用いるということで曲中でかなり重要な部分であることがわかります。


メロディ:「イナヅマのように…生きていたいだけ」

J-popド定番の王道進行を用いたのはこの歌詞を聴かすためでしょう。裏声を使用した曲中一番のハイトーン(ソ#)です。実際、かなりカッコイイ言い回しで印象深く耳に残ります。また、サビ冒頭の「一瞬の…」という部分も同じくハイトーン(ソ#)が使用されており、この歌詞はまさに「イナズマ」と対応がとれています。楽曲タイトルも「感電」なので曲中でも重要な強いメッセージ性を感じ取れる部分だと思います。


Cメロ

1〜2小節目

G#7→Bm7→E7→A▵7:Ⅵ7→Ⅰm7→Ⅳ7→♭Ⅶ7

かなり不穏な雰囲気が漂うパートです。楽譜にも臨時記号が多く、調性が崩壊しています。メロディの音使いというよりは、コード進行を先に作っからメロディをつけたような気がします。コード変わりの頭のメロディが全てコード構成音になっているからですね。

後はクロマチック・アプローチなどを駆使して、うまく繋ぐという感じです。

3〜4小節目

E▵7→D♯7→G♯m:Ⅳ▵7→Ⅲ7→Ⅵm

この部分も同様にコード先行で作られており、コード構成音にメロディがついていく感じです。コード進行自体も、Ⅳ△7→Ⅲ7→Ⅵm7でJust the Two Of Us進行に似た進行です。

まとめ


いかがでしたでしょうか。

J-popではなかなか風変わりな曲です。キー:Bメジャーなので演奏もかなり難しいと思います。全体的にドミナントモーションを中心とした4度進行が多く、まさしくジャズ理論を用いた楽曲ではないでしょうか。

また、曲一番のハイトーン部分であえて、J-POPのド定番である王道進行が使用されています。聴衆に印象付けるためではないでしょうか。「イナズマのように…」という歌詞。タイトルが「感電」ということもあってかなりメッセージ性の強い部分であることがわかります。

ジャズ理論&J-pop定番進行の融合ということで非常に面白い楽曲でした。




参考になれば幸いです。



では!

動画でも解説しています!

感電 / 米津玄師 を楽曲分析して解説!~コード進行・音楽理論など~





CD、音源






動画

米津玄師 MV「感電」

 

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