YOASOBIの新曲「たぶん」です。今回は、ミディアムテンポの曲でゆったりとした曲調になっています。定番進行や転調が使用されており、非常にキャッチ―な曲に仕上がってます。アレンジも控えめで好みです。
楽譜も載せていますので、参考にしてください。
では、いきましょう!
キー:Fメジャー
(♭1つ)
イントロ

2~5小節目

|B♭▵7|C C/B♭|A7 A7/C# A7/E|Dm7 Cm7/E♭ F7|
:|Ⅳ|Ⅴ Ⅴ/Ⅳ|Ⅲ7 Ⅲ7/♯Ⅴ Ⅲ7/Ⅶ|Ⅵm7 Ⅴm7/ ♭ⅦⅠ7|
分数コードが多用されていてややこしいですが、シンプルに考えると以下のコード進行になります。
いわゆる4-5-3-6の王道進行が基本となっていますね。Ⅲの部分にセカンダリードミナントを使用することで、よりドラマティックな雰囲気になります。
また、最後のⅤm7→Ⅰ7という進行はツー・ファイブ進行で次のB♭▵7コードへの解決を強めています。それに伴ってジャズ的なおしゃれな雰囲気も出ます。
この辺の王道進行の派生パターンはお決まりなので覚えておくといいです。
Aメロ

1~2小節目

|B♭▵7 C|Am7 Dm7|:|Ⅳ▵7 Ⅴ|Ⅲm7 Ⅵm7|
4-5-3-6の通常の王道進行パターンですね。この曲は王道進行が中心に使用されています。
3~4小節目

|B♭▵7 A7|Dm7 Cm7/E♭ F7|:|Ⅳ▵7 Ⅲ7|Ⅵm7 Ⅴm7/♭Ⅶ Ⅰ7|
Just The Two Of Us進行です。YOASOBIの曲では定番ですね。「夜に駆ける」でも「ハルジオン」でも使用されていました。他には「丸の内サディスティック」なんかが有名ですよね。同主調マイナーのドミナントセブンスであるⅢ7を使用することでマイナーとメジャーのキーが曖昧になっておしゃれな雰囲気が出ます。
詳細な特徴や使用曲についてはこちらを参考にしてください。
おしゃれコード進行の定番!『Just The Two Of Us』進行について紹介する。
サビ

1~2小節目

|B♭▵7 C C/B♭|Am7 Dm7 Dm7/A|:|Ⅳ▵7 Ⅴ Ⅴ/Ⅳ|Ⅲm7 Ⅵm7 Ⅵm7/Ⅲ|
このコード進行もシンプルにすると4-5-3-6の王道進行。分数コードを使用しているのは次のコードとのつながりをスムーズにするためですね。C/B♭→Am7、Dm7/A→Gm7といった感じに、次のコードに半音あるいは全音隣からアプローチしています。
こういった穏やかな曲調の場合は、ベースラインをスムーズにした方が動きが少なくなって落ち着いた感じがでます。まさしく曲調にあったアレンジだと思います。
3~4小節目

|Gm7 A7 A7/E|Dm7 Cm7 F7|:|Ⅱm7 Ⅲ7 Ⅲ7/Ⅴ|Ⅵm7 Ⅴm7 Ⅰ7|
ここは少しJust the Two Of Us進行をアレンジしています。Ⅳ▵7の代わりに同じくサブドミナントであるⅡm7が使用されています。こちらの方がベースラインが上昇していくので、だんだん盛り上がっていくような高揚感が出ますよね。
B’メロ

2~3小節目

|B♭▵7 C|Am7 Dm7|:|Ⅳ▵7 Ⅴ|Ⅲm7 Ⅵm7|
4-5-3-6の王道進行です。解説は上記で述べています。
4~5小節目

|B♭▵7 A7|Dm7 Cm7/E♭ F7|:|Ⅳ▵7 Ⅲ7|Ⅵm7 Ⅴm7/♭Ⅶ Ⅰ7|
Just The Two Of Us進行です。こちらも解説は上記で述べています。
Cメロ

3~4小節目

|Gm7 A7 A7/C#|Dm7 Cm7 F7|:|Ⅱm7 Ⅲ7 Ⅲ7/♯Ⅴ|Ⅵm7 Ⅴm7 Ⅰ7|
Just the Two Of Us進行の派生型です。解説は上記で述べています。
サビ(ラスト)

サビ(ラスト全体)
サビのラストで転調しています。YOASOBIの曲ではおなじみの「半音上の転調」です。キー:Fメジャー⇒F#メジャーに変化しています。#の数が多いですが、がんばって演奏しましょう。
コード進行自体は同じですので、上記の解説を参考にしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
王道進行とJust The Two Of Us進行が中心として使用されていました。
この2つの進行はYOASOBIの曲の定番進行ですね。Ayaseさんの一貫したスタンスがあるのでしょうか…。キャッチーな曲想を作るのには持ってこいの進行ですので、ぜひ覚えておいてもいいと思います。
参考になれば幸いです。
では!
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