星野源の「うちで踊ろう」です。SNSでも話題のこの曲、実はテンションコードがふんだんに使用されている曲なのです。楽曲パートはコード進行のパターンとメロディで適当に区切りましたので、参考までに。
では、いきましょう!
キー:Gメジャー
(♯1つ)
Aパート

1~4小節目

C▵7(9)→B7→Em9→G7→D♭7(#11):Ⅳ▵7(9)→Ⅲ7→Ⅵm9→Ⅰ7→♭Ⅳ7(#11)
少しごちゃごちゃしていますが、整理していきましょう。
基本コード進行は、Ⅳ→Ⅲ7→Ⅵm→Ⅰ7となっています。おしゃれ定番進行であるJust the Two Of Us進行ですね!日本では、椎名林檎の丸の内サディスティックなどで有名です。
詳しくはこちらを参考にしてください
⇒おしゃれコード進行の定番!Just Of The Two Of Us進行について解説する。
この楽曲ではこの基本コード進行に9thのテンションが付加されている形になります。9thというテンションはコードに対してアボイドノートになりにくく、程よく浮遊感が出るためメロディに良く馴染みます。ダントツで良く使用されるテンションなので、響きに慣れておくといいです。
最後の小節のD♭7(#11)コードが厄介ですね。これは裏コードと呼ばれるものになります。裏コードとは、ドミナントセブンス(Ⅴ)の代理コードのことで、解決先コードの♭Ⅱ7のことを言います。ドミナント不安定な響きの中核となっているトライトーン(三全音)が共通しているからですね。
D♭7コード(裏コード):D♭、F、A♭、B
G7コード(ドミナントセブンス):G、B、D、F
この曲の場合、D♭7(#11)の次のコードは次の小節のC▵7(9)コードになっているので♭Ⅱ7→Ⅰ▵7という関係になっていますね。この裏コードに#11thというテンションが付加されています。
9小節目

Am7→Bm7→F/G:Ⅱm7→Ⅲm7→Ⅳ/Ⅴ
分数コードが使用されているので、少しいやな感じですね。でも、大丈夫。かなり単純な分数コードです。コード構成音は以下のようになっており、セブンスの響きにテンションが付加されたような響きになります。
Bパート

1~2小節目

C▵7(9)→B7→Em9→G7:Ⅳ▵7(9)→Ⅲ7→Ⅵm9→Ⅰ7
リスムが食い気味に入ってくるので演奏の際は注意してください。ここもJust The Two Of Us進行になっており、Aパートとほぼ一緒です。
7~8小節目

C▵7(9)→F#7:Ⅳ▵7(9)→♭Ⅶ7
ここのF7(#11)コード。♭Ⅶなので同主調であるGマイナーダイアトニックコードからあの借用和音と考えられます。モーダルインターチェンジというやつですね。
Cパート

Cパート全体
Bパートとほぼ繰り返しになるので、説明は割愛します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
テンションコードを覚えるのには持ってこいの曲。コード進行パターンはシンプルながらもリズミカルでグルーヴィーな曲だと思います。星野源さんがギターで弾いているのですが、ピアノで弾いても楽しいですよ。ぜひ、チャレンジてみてください。
参考になれば幸いです。
では!