今回は、3和音と4和音の使い分けについて書きたいと思います。
どっちを使えばいいの?という人は多いんじゃないかと思います。
これらは、ある程度”指針”みたいなものを持たないと、混在してまとまりに欠けるものになってしまいます。(特に ○mと○m7…。)
そんな方に、何を基準に使い分ければいいのか紹介したいと思います。
では、いきましょう!
”響き”による使い分け。
響きによる使い分けです。
3和音は単純で安定感のある響きがします。
一方、4和音は浮遊感が出て抽象的な響きがします。
なので、3和音は曲中で安定感を持たせたい場合に使用するんですね。
主和音(ⅠorⅠm)や、解決先のコード(ドミナントモーション)には3和音が使用されることが多いです。
響きの特徴についてはこちらで詳しく解説しています。
3和音と4和音の違い【音楽理論】
”コード進行”による使い分け。
前後のコード進行による使い分けがあります。
これには2つの方法があります。
①3和音あるいは4和音に統一する。
曲中で使用するコードをすべて統一するんですね。
この場合は、良くも悪くも”無難な曲”になります。
ただ、特に意味を持たせたくないときはこの方法でもありだと思います。
②コード動きが最小になるように選択する。
要は、コード進行がスムーズになるようにするということです。
前後のコード関係を考えて使い分けることによって、曲中でのコード進行の”パターン”が出来上がるので、ある程度のまとまりが出てきます。
以下に例をあげます。この場合、Fコードを4和音にすることによって、
音の動きを最小にすることができます。
例)3和音:Am→F→G→C
4和音:Am→FM7→G→C
Am→FM7の構成音の動き:A・C・E → F・A・C・E
(構成音が共通している部分が多くなるので進行がスムーズ。)
”メロディーとの関係”による使い分け。
メロディとの関係による使い分けです。
メロディに4和音の音が含まれている場合など、
テンションになる場合は4和音のほうが使用しやすくなります。
以下に例をあげます。
例)コードがAm、メロディがG音の場合:Am7。(7thのコードトーン)
コードがAm、メロディがD音の場合:Am7。(11thのテンション)
※ただ、メジャーセブンス(○M7)には注意しましょう。
コード構成音に半音隣の音(減2度)が含まれているため、メロディの響きと不協和音ができやすいからです。何度も言いますが、○M7には特に意識が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
”指針”みたいなものを意識できるとあまり迷わなくてもよくなりますよね。
特に○mと○m7は響きもなかなか判別しづらい部分があるので、
紹介したものを利用してみてもいいんじゃないでしょうか。
参考になれば幸いです。
では!