今回は、強進行と弱進行について解説します。
聞きなれないかもしれませんね。
コード進行には、分類があるんです。
作曲などにも役立つと思いますので、参考にしてください。
では、いきましょう!
曲の大半は”強進行”でできている。
曲の大半は強進行で出来ています。”強い”とはどういうことか。
要は、”コード同士が強く結びついている。”という意味です。
(スムーズに進行するコード同士ということです。)
全部で4つありますので、それぞれ紹介します。
①4度下のコードに進行する。
最も強い解決感がある進行です。
ツー・ファイブ・ワン進行は。強進行のみでできています。
例)・Ⅴ→Ⅰ(G→C)
・Ⅱm→Ⅴ(Dm→G)
②3度下のコードに進行する。
これは、頻用されるわけではないのですが、結びつきの強い進行です。
例)Ⅵm→Ⅳ(Am→F)
Ⅳ→Ⅱm(F→Dm)
③2度上のコードに進行する。
ベースラインが上行していくような進行ですね。
曲の盛り上げに使用されます。(サビに向かっていくときなど。)
例)・Ⅰ→Ⅱm(C→Dm)
・Ⅳ→Ⅴ(F→G)
④5度上のコードに進行する。
①番の反対の進行です。これもよく使用されますよね。
例)・Ⅰ→Ⅴ(C→G)
・Ⅳ→Ⅰ(F→C)
強進行以外を”弱進行”という。
弱進行は、強進行とは逆にあまり使用されない進行です。
これを多用すると、抑揚のない(盛り上がりに欠ける)曲になります。
フォークソングとかに使用されますね。
全部で2つあります。
①2度下のコードに進行する。
ベースラインが下降していく進行ですね。
上行していく進行に比べてあまり使用されません。
Ⅴ→Ⅳなどは、ドミナント→サブドミナントなので、少し変ですよね。
例)・Ⅱm→Ⅰ(Dm→C)
・Ⅴ→Ⅳ(G→F)
②3度上のコードに進行する。
Ⅰ→Ⅲmなどはトニック→トニックになるので、抑揚がありません。
ずっと安定した響きなんですね。
例)・Ⅰ→Ⅲm
・Ⅲm→Ⅵm
カノン、王道、小室進行は強進行のみでできている。
では、ポップス等で多用される定番進行3つはどうなのか。
(定番コード進行:カノン進行、王道進行、小室進行)
実は、強進行のみでできています。
①カノン進行

2度上、5度上、4度下の進行のみで構成されています。
②王道進行

2度上、5度上、3度下の進行で構成されています。
③小室進行

2度上、3度下、4度下の進行で構成されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
定番コード進行3つは、綺麗に強進行のみで出来ています。
作曲、アレンジで悩んだ時、こういったアプロ―とを使用してみるのも
いいのではないでしょうか。
参考になれば幸いです。
では!