音楽理論

クラシックが盛り込まれたポップス楽曲をみていく〜そんなのありか!?先人達へのリスペクトの果てに〜

今回は、「あっ」と思わされる楽曲について見ていきたいと思います。

クラシックをポップスに盛り込む?

「クラシック楽曲なんて普段聴かない」という方は多いかもしれませんが、そんなことはありません。

例えば、CM、テレビ番組、映画、アニメ、イベント会場、Youtubeなど。私たちの身の回りにはたくさんのクラシック楽曲が使用されているため、曲名は知らなくても”聴いたことのある”クラシック楽曲は多いはずです。

したがって、これらの一部もしくは全てをアレンジしてポピュラー音楽に盛り込むことによって、リスナーに「え、なんか聴いたことあるぞ…!?」というような感覚を与えることができます。

キラーボール / ゲスの極み乙女。

例えば、ゲスの極み乙女。の「キラーボール」という楽曲。これは間奏部分で、ショパンの「幻想即興曲」がいきなり登場し、「え、そんなのありなん!?」とさせられるパートになっています。

楽曲のアクセントとしては面白いし、有用だと考えられますね。

Jupiter / 平原綾香

別のパターンとしては、平原綾香の「Jupiter」という楽曲。これはもうそのまんまホルストの「木星」という楽曲に歌詞をつけたものになっています。


ということで、今回は、クラシックがポップスに盛り込まれている或いはアレンジとして完成させている楽曲について見ていきたいと思います。

クラシックを歌ものとして

Memories / Maroon 5

これは海外の楽曲。Youtubeで8億回近く再生されているので有名だと思います。これは聴いてわかる通り、冒頭からパッヘルベル「カノン」を彷彿とさせます。


コード進行はもちろんまったく一緒なのですが、メロディをうまいこと崩していますね。前半部分のモチーフを活用しつつ後半部分だけを変更しています。



パッヘルベルはKey:D(ニ長調)で、この楽曲はKey:B(ロ長調)になっています。

情熱の花 / ザ・ピーナッツ

「ザ・ピーナッツの「情熱の花」という楽曲。昔、一世を風靡したアーティストのようです。この楽曲は有名なヴェートーヴェンの「エリーゼのために」に歌詞をつけた楽曲です。


これはベートーヴェンの楽曲が3拍子(3/8拍子)ですが、歌ものでは4拍子になっていて、ノリやすくなっています。パッと聴くとわからないかもしれませんが、確かにメロディはそのまんま。これはすごい。

A Lover’s Concerto / The Toys

数々のアーティストが後にカバーしていますが、原曲はこちら。これはバッハの「メヌエット ト長調」が歌ものとしてアレンジされた楽曲です。


これも原曲は3拍子なのですが、ポップに歌い上げる必要があるので4拍子にアレンジされています。こういった手法もなかなか面白いのかなと思います。

Everything’s gonna be arlight / SWEETBOX

これは、裏でずっとG線上のアリアが成っていて、ヒップホップな曲調と融合した楽曲となっています。結構ヒットしたので知っている方は多いかもしれませんね。

Never Gonna Fall in Love Again / Eric Carmen

これも時々耳にする楽曲であるEric Carmenの「Never Gonna Fall in Love Again」です。これはラフマニノフの「交響曲第2番 第3楽章」をモチーフとして歌われています。

さらに、同アルバムに収録されている『All By Myself』もラフマニノフの楽曲である「ピアノ協奏曲第2番」が使用されています。

クラシックの一部を盛り込んだ楽曲

A Whiter Shade of Pale(青い影) / Procol Harum

この楽曲は、イントロでバッハの「G線上のアリア」の旋律が使用されています。確かに言われてみれば似ている気がしており、作者もここから着想を得たといっているようです。

時が暴走する / 椎名林檎

椎名林檎の「時が暴走する」という楽曲です。ちょっと怖い楽曲ですね…。

2番の後にモーツァルトの「ピアノソナタ11番の第1楽章」が使用されています。ちなみにピアノソナタというと第3楽章は「トルコ行進曲」ですね。原曲はこちら。


なんか暗い楽曲にいきなり美しい旋律が来るので不気味に感じてしまいますね。これはこれでなんかすごい楽曲です。

オンナは変わる / ゲスの極み乙女

これもゲスの極み乙女の楽曲。間奏にヴェートーヴェンの交響曲第5番「運命」第1楽章が使用されています。

キラーボールをもう一度 / ゲスの極み乙女

他にも、キラーボールの続編みたいな楽曲である。「キラーボールはもう一度」という楽曲にも冒頭で紹介したショパン「幻想即興曲」が伴奏として使用されています。


クラシック好きの人からすると、「おっ!?」となるのではないでしょうか。ディスコ&ファンクにクラシックを混ぜ込んでいて面白いですね。

まとめ


いかがでしたでしょうか。


クラシックそのままではなくても、クラシックのパッセージから着想を得て楽曲に取り込むことはかなり有用な手法だといえます。


ポピュラー音楽だからこそ、そのようなフレーズを盛り込むのは新鮮ですし、面白いかもしれませんね。


参考になれば幸いです。


では!

ABOUT ME
だっとさん
ピアノ、ギター、作曲をする音楽家。ポップス、ロック、アニソン、ボカロなどの楽曲分析、音楽理論、DTM、ギター機材関連の情報を発信! Youtubeでも動画配信しているので見てね!

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