今回は、○sus4についての解説です。
このコードは独特の浮遊感があるんですね。
では、いきましょう!
①○sus4は、コードの3rdの音を4thにする。
○sus4というのは、
”コードの3rdの音を4thにする”という意味です。
以下に例をあげます。
CメジャートライアドのE音→F音にする。ということです。
例)Cコード:C・E・G
Csus4コード:C・F・G

G7のような他のコードについても同じです。
コードの3rdの音を4thにします。
例)G7コード:G・B・D・F
G7sus4コード: G・C・D・F

②構成音の”4度重ね”が、○sus4の浮遊感を生む。
○sus4というのは独特の浮遊感があるんですね。
これには、音の構成音に秘密があります。
構成音が、”4度重ね”になっているんです。
この”4度重ね”というのは、物凄い浮遊感を生む響きです。
例) Csus4コード:C・F・G
この構成音を並び変えるとG→C→F。
4度重ねになります。
例) C7sus4コード:C・F・G・B♭
この 並び変えるとG→C→F→B♭。
4度重ねになります。
※ ちなみにジャズでは、4度重ねはモード手法によく使用されます。
モード手法というのはものすごい浮遊感のある音楽です。
「マイルス・デイヴィス」という人が、広めた音楽です。
参考までに。
③○sus4の使い方。
使い方のパターンはそれほど多くありません。
○sus4の次のコードにsus4ではない元のコードを持ってくるという使い方です。
これには、ⅠとⅤ(Ⅴ7)をsus4にするというパターンがほとんどです。
○sus4というのは、終止感がない(浮遊感のある)コードなので、
終止感が得られるコードを次のコードに持ってきます。
①Ⅰをsus4にするパターン。
解決感のあるコードの前に○sus4を持ってきます。
ドミナントの後の解決感を遅らせる効果があります。
例)F→G→Csus4→C
② Ⅴ(Ⅴ7)をsus4にするパターン。
これはサビ前でよく使用されるパターンです。
ドミナントコードの前に○sus4を持ってきます。
例)F→Gsus4→G →サビ
F→G7sus4→G7→サビ
まとめ
いかがでしたでしょうか。
○sus4コードはとても浮遊感のあるコードです。
曲中で頻繁に使用すると、曲が爽やかになる一方で、
メリハリのつかない、ふんわりした感じになることもあります。
(モード手法では、これを意図的に行っている。)
特別な理由がない限りは、
あくまで”アクセント的”に使用してくださいね。
参考になれば幸いです。
では!