今回はコードトーンを弾くときのアイデアについて紹介したいと思います。
コードトーンとはコード構成音のことです。ひとまずこれを弾いておけば”変なフレーズ”になることはありません。しかし、…
「アドリブやフレーズ作りの際にコードトーンを弾けばいいのはわかる…。」
「音楽理論的には変ではないはず…。」
だけど、何かしっくりこない!
という方は多いのではないでしょうか。そんな方に向けてヒントになるかと思います。
それではいきましょう!
コードトーンを順番に弾いてはいけない。
まず、コードトーンを弾くときにただ順番に弾いてはいけません。
C▵7というコードが鳴っている時に『ド・ミ・ソ・シ…』というメロディを弾くのはあまり良くないということです。
それはC▵7コードが鳴っている限り、『ド・ミ・ソ・シ』という音は、誰もが聴覚的に感じている響きだからです。
このようなわかりきった響きのフレーズを多用するのは、少しくどくなるのでやめましょう。
※多少は問題ないです。むしろ入れるべきだと思います。
ただ、無意識だとどうしても順番に弾いてしまうのが人間の性?なので、注意してください。
コードトーンの順番を変更する。
ではどうすれば良いのか。
簡単なのは音の順番を変更するということです。
C▵7コードが鳴っている時には、せめて『ミ・ソ・シ・ド…』や『ド・シ・ソ・ミ…』という風に弾きましょう。
音の並びの順番を変えるだけですが、これが案外難しいかもしれません。
ただ、これができるだけでもフレーズの幅がかなり広がると思います。
コードトーンの3度と7度の音を連結させる。
ここまでできたら、次のステップです。
一般的にコードトーンの3度と7度を連結することでフレーズのつながりがスムーズになり、メロディアスな感じがます。以下に例をあげます。
例)C▵7→A7→Dm7→G7→C▵7の場合:
『ド….シ・ド#….ソ・ファ….ド・シ…ファ….』といった具合にフレーズを繋げます。
これが一番ハードルが高いかもしれません。練習あるのみです。
これができるとコードトーンを弾くのが苦ではなくなると思います。
また、演奏レベルも相当上がります。
コードトーンのテンションを付加する。
最後のステップです。これでコードトーンを華麗に弾くことができます。
コードトーンにテンションの音を付加しましょう。
ここで言うテンションとは、以下の2種類の意味があります。
9th、11th、13thのテンション
コードトーンに対するナチュラルなテンションを弾きましょう。
これはコードによって#11thや♭13thになったりします。鳴っているコードによって相性の良い音があるので覚えておくといいです。
演奏のコツなのですが、例えば4音を弾く時には、コードトーン2音+テンション2音ぐらいでとどめておくのが良いです。テンションが多すぎるとコードトーン特有のコードに沿った響きではなくなるからです。
※コードのテンションについては以下の2つが参考なるかと思います。
テンションコードの解説【音楽理論】
アッパーストラクチャーの考え方【音楽理論】
クロマチック(半音隣)のテンション
コードトーンの間に半音隣の音を入れます。コードトーンに対して半音上あるいは半音下を経由して解決するという手法です。 これはクロマチックアプローチとも言われます。
ジャズのトランペットやサックス奏者が多用するフレーズです。
ウォーキングベースの基本奏法としても用いられている考え方です。
※半音隣を入れた後は必ずコードトーンの音に着地させてください。
そうしないと何を弾いているのかよくわからないことになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「考えること多すぎて無理。」というのが正直なところだと思います。
ただ、毎日継続して練習していけば、案外なんとかなるものです。
この記事の内容は、コードトーンを弾くときのポイントの多くを網羅していると思います。
これらをマスターした頃には、文字通り華麗にコードトーンを弾くことができ、アドリブやフレーズ作りの大きな武器になるでしょう。
参考になれば幸いです。
では!