今回は、他の楽器のことも研究するといいことがあるよ。というお話をしたいと思います。
他の楽器を研究することで、新しいフレーズのアイディアが生まれたり、特有の音感が生まれたりします。
「ある程度のフレーズは弾けるようになったけど、それ以降なかなか上達しないな…。」
と悩んでいる方のヒントになるかもしれません。
それでは、いきましょう!
他の楽器のフレーズを研究する。
研究するという言い方は少し固いもしれませんが、参考にするといいです。
自分のフレーズの幅を広げるには非常に役立つ方法です。
例えば、ジャズではサックスを研究することがフレーズをジャズっぽくする近道であるというのはよく言われる話です。しかし、サックスのフレーズをいざギターで弾くとなると非常に難しく感じることがあります。
これは楽器の構造に理由があります。
サックスではコードトーン(コード構成音)を利用したフレーズがよく使用されます。
これをギターで弾くのは少々難しいです。
ギターでコードトーンを弾く場合、指盤に対して垂直に弾く動きが必要になるからです。
右手の弦移動が頻繁に行うことでノイズが発生しやすいからです。
そういったことから、指盤に対して垂直方向に動くようなフレーズはギターではあまり使用されておらず意識しなければ身につきません。逆に言うと、これらのフレーズを体得することにより、普段とは少し違ったフレーズを弾くことができます。
こういった具合で、他の楽器を研究していくと、自分のフレーズの幅が広がります。
ギターフレーズをピアノで弾くのも参考になります。ピアノは音を伸ばすことに不向きな楽器なので、ギターのチョーキングやビブラートをいかに表現するかという試行錯誤が面白いかもしれません。
※サックスフレーズでギターで弾くことに関して参考になる書籍があるので、以下に紹介しておきます。参考までに。
1つの楽器のみで演奏が完結する機会はあまりない。
現在、世の中に出回っている音楽の多くは、複数の楽器が組み合わさっている”アンサンブル”という形が多いと思います。したがって、1つの楽器のみで演奏が完結することは少ないです。
J-POPやバンドなんかはかなり身近な音楽なのではないでしょうか。
そうなると以下の楽器が使用されている頻度が多いかと思います。
・ベース
・ピアノ
・ギター
・ストリングス…
これらの楽器が組み合わさっている音楽を演奏する機会が多い中、他の楽器を研究することは欠かせません。
バンドサウンドの場合、ベーシストはドラムを聴くのが重要であるということがよく言われます。
それはまさしくその通りで、グルーブ感を生み出すには、これらの楽器のリズムがうまい具合に合わさる必要があります。
ベーシストに限った話ではありません。
ギタリストやピアニスト、ボーカルも、他の楽器が何を弾いているかを把握している必要があります。
それは他の楽器が演奏していない音やリズムをカバーするようなフレーズを弾く必要があるからです。それぞれの楽器が他の楽器の音の穴を埋めていくことで、サウンドに厚みが生まれます。
これを意識しないと、ただ複数の音が鳴っているだけ”のサウンドが出来上がってしまいます。
それはそれで良いのかもしれませんが、あまり音楽的ではないですよね。
他の楽器の出している音を研究してみると、普段とは違ったフレーズが生まれるかもしれません。
5線譜は読める方がいい。
音楽をやるうえで5線譜を読めることはかなりのメリットになり得ます。
全ての楽器の”共通言語”に近いものがあるからです。
特にギタリストはTAB譜という非常に便利なものがあるので、5線譜を読まない方は多いとおもいます。(プロのレコーディングなんかでは5線譜をパッと渡されるなんていう場面も多々あるみたいですが…。)
やはり世の中の音楽の基礎や音楽理論はピアノを基準として構築されたものが多いのも事実です。
これを読めないとなると他の楽器を研究するのはもちろん音楽理論を学ぶのにも少し難しいと思います。
クラシック奏者のような高度な読譜能力は必要ないです。
以下に示したような最低限でも十分です。5線譜を読めるようになっておくと便利だと思います。
・5線譜から音程(ド・レ・ミ….)が把握できる。
・5線譜から和音(コード)が把握できる。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「普段弾かない楽器のフレーズをいきなりコピーするなんて無理…。」
と思う方も多いんじゃないかと思います。ただ、いきなりその段階を目指す必要はありません。
まずは聴いてみることからはじめましょう。
いつもはギターやピアノばっかり聴いている人はドラムに耳を傾けてみるといいです。
ベーシストはギターやピアノにも耳を傾けてみてください。
普段とは異なったサウンドが聴こえてくるはずです。
案外、面白くてハマることもよくあります。
参考になれば幸いです。
では!