今回は、ピアノのコード押さえ方について紹介します。そこでよく耳にするのがAフォームとBフォームについてです。
これを習得できればピアノコードの基本の弾き方は完璧といっても過言ではありません。習得すればピアノの上達に繋がること間違いなしのコードフォームです。
練習して使用してみてください。
では、いきましょう!
AフォームとBフォームとは。
AフォームとBフォームは、コードの押さえかたのことです。特にジャズではよく使用されます。もちろんポップスのアレンジにも大活躍です。
AフォームとBフォームの何が違うかというと、音の積み重ね方が違うだけです。
鳴っている音は同じです。転回系ということですね。
Aフォーム
Aフォームはコードの3th、5th、7th、9thを順番に押さえるフォームです。
3・5・7・9と覚えましょう。下から順番なので覚えやすいですよね。
以下に例をあげています。C ▵7の場合は順番にミ・ソ・シ・レと押さえます。
Bフォーム
Bフォームはコードの7th、9th、3th、5thを順番に押さえるフォームです。
なかに詰まった感じの押さえ方です。少しややこしいですね。7・9・3・5です。
C ▵7の場合は順番にシ・レ・ミ・ソと押さえます。
AフォームとBフォームの意義
楽曲では、このAフォームとBフォームを組み合わせて使用します。
これには主に3つの意義があると思います。
・コード変更時の指の運びが楽になる。
後でも解説しますが指の運びが簡単になります。鍵盤の移動を最小限にして弾くことができます。
・スムーズな音の流れを生み出す。
運指が楽ということは、今鳴らしている音の近い音を鳴らすことができるということです。
これによってコードの音の流れがスムーズに聴こえます。
・テンションコードを弾くことができる。
AフォームとBフォームには9thのテンションが付加されているので、
浮遊感を持った豊かな響きになります。簡単にいうと”おしゃれ”なコードということです。
AフォームとBフォームの使い方
AフォームとBフォームの使い方についてです。
どのコード進行でも割と使い勝手が良いのですが、5度下のコードにいく進行で最大の威力を発揮します。ツーファイブワン(Ⅱm→Ⅴ→Ⅰ)進行などですね。移動が少ないスムーズな音の流れを生み出すことができます。以下に例を説明します。
例)Dm7→G7→C▵7のツーファイブ・ワン進行の場合
まず初めにDm7のAフォームを弾く→小指と中指のみを動かす→G7コードのBフォームに派生→ 親指と人差し指のみを動かす→C▵7のAフォームを弾く。という流れです。
AフォームとBフォームを 組み合わせることでほとんど指を動かさずにスムーズな音の流れを作り出せることがわかるのではないでしょうか。これが最大のメリットです。
○▵7の押さえ方のコツ
・Aフォームの押さえ方
Aフォームでは3度上の○m7の基本形がそれにあたります。C▵7の場合、Em7がそれになります。
・Bフォームの押さえ方
Bフォームはこれと言って良い覚え方はありません。コツとしては小指で7thの音を鳴らすぞ!という強い意志を持つことです。7thはルート音の近くにあるのでそれを頼りの指を移動します。
○m7の押さえ方のコツ
・Aフォームの押さえ方
Aフォームでは3度上の○▵7の基本形がそれにあたります。
Cm7の場合、E♭▵7になります。
・Bフォームの押さえ方
これも同じようにBフォームでは、これといって良い覚え方はありません。小指で7thの音を鳴らすぞ!という強い意志を持ってください。7thを頼りに指を移動させます。
○7の押さえ方のコツ
・Aフォームの押さえ方
Aフォームでは3度上の○m7♭5の基本形がそれにあたります。G7の場合、Bm7♭5ですね。 ただ、これは普段から頻繁に使用するコードではありませんのであまり実用的ではないと思います。
・ Bフォームの押さえ方
これも同じようにBフォームでは、これといって良い覚え方はありません。小指で7thの音を鳴らすぞ!という強い意志を持ってください。7thを頼りに指を移動させます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Aフォームは簡単なのですが、Bフォームについては慣れが必要だと思います。意識しないとあまり使用しない指の形ですよね。
ただ、これを使いこなすことができれば、伴奏の幅がかなり広がります。非常に使い勝手の良いコードの押さえかたなのでぜひ覚えて使用してみてください。
参考になれば幸いです。
では!