今回は拍子についてのお話。 一般的に”変拍子”といわれる7拍子について楽曲を通してみていきたいと思います。
7拍子(7/4拍子)とは?
7拍子について説明していきたいと思います。世の中のほとんどの楽曲は、4/4拍子であり、これを楽譜で記載するとこんな感じ。
1小節に対して4分音符が4つ含まれており、カウントすると「イチ、ニッ、サン、シッ」となります。
一方、7/4拍子というのは4/4拍子に3拍追加して「1小節に4分音符が7つ」含まれているということになります。
世の中の大半の楽曲は偶数の拍子でできているため、7拍子のような奇数の拍子はなかなかありません。
聴き手にとっては、違和感を感じる部分もあるのが事実で、ポピュラー音楽で使用されるのはかなりマニアックな部類になりそうです。
All You Need Is Love / The Beatles
例えば、有名な楽曲がBeatlesの『All You Need Is Love』という楽曲です。誰もが聴いたことのある楽曲なのではないでしょうか。
リアルワールド / nano.RIPE
これはアニメ『人類は衰退しました』のOPテーマ曲。冒頭の「パッパッパラ…」の部分が、7拍子となっています。
長谷工グループCM「仲介もわかるんだ」篇
ちょっと話題なったCMソング。長谷工グループコーポレーションやつですね。「マンション売りたい人がいる♪~マンション買いたい人がいる♪」の部分がもろに7拍子ですね。
これはSNS上でも賛否両論で、やはり7拍子というのは一般人向けは難しいように感じます(笑)。
7拍子のリズムの取り方
7拍子のリズムの取り方ですが『拍子を分割してとる』。というのが基本になります。
例えば、The Beatlesの「All You Needs Is Love」という楽曲は、「4拍子+3拍子」でリズムを取るとしっくりきます。
この楽曲は、上記のように採譜されることもあり、かつ、そちらの方がわかりやすいため、部分的な可変拍子(楽曲途中で拍子が切り替わること)と解釈されることが多いです。
7拍子はこういったことが多く、この辺はどちらが正解というわけではなく、”音楽を楽譜にするときの問題”になりますね。
先程の「リアルワールド / nano.RIPE」の例も、「4拍子+3拍子」でとった方が理解しやすいですね。楽曲によっていろいろですが、要は『拍子を分割してとる』というのが基本的なリズムの取り方になります。
7拍子の楽曲
では、7拍子の楽曲についてみていきましょう。やはりかなりマニアックなラインナップとなりますね。
Top Of The World / SMAP
ポップスでは、SMAPの『Top Of The World』という楽曲に使用されています。大衆向けのジャニーズで使用されているのが意外ですね。
作曲はギタリストの「MIYAVI」さんということで、普通にかっこいい楽曲に仕上がっています。これは伴奏が『1.5+1.5+1.5+2.5拍子』になっていますね。
誘惑 / GLAY
さらに、GLAYの『誘惑』という楽曲の冒頭にも使用されています。やはり、イントロや冒頭には使用しやすいのかなと感じます。
これも「4拍子+3拍子」という解釈が可能で、リズムの取り方もこれがわかりやすいのではないかと思います。
ナナヒツジ / シナリオハート
アニメ「すべてがFになる」のEDテーマ曲。歌モノで見事に7拍子を取り入れている楽曲になります。イントロ~Aメロにかけて7拍子でありながらも、非常にキャッチーに聴かせているのが凄いですね。
NEW WALL / [Alexandros]
ロックバンド[Alexandros]の「NEW WALL」という楽曲。この楽曲はちょっと違和感バリバリで、いかにも”変拍子”という感じですね。
MOON / SIAM SHADE
日本のハードロックバンドであるSIAM SHADEの「MOON」という楽曲。2番目のAメロで7拍子が使用されています。歌も無理なく入っていて自然に取り入れているなという感じです。
Softly As in A Morning Sunrise / 上原ひろみ(Hiromi’s Sonicbloom)
ジャズスタンダード楽曲『Softly As in A Morning Sunrise』をアレンジしたもの。これは7拍子のアレンジになっており、かなりトリッキーな楽曲に仕上がっています。
上原ひろみというピアニストは、アルバム『ALIVE』で16分の27拍子という楽曲があり、アホかと思うぐらいの変態ぶりです。
Die to Live / Stieve Vai
変態ギタリストStieve Vai(スティーヴ・ヴァイ)の楽曲。んー、さすがStieve Vaiといった感じです。
Horizon / T-SQUARE
T-SQUAREの「Horizon」という楽曲。他にも 「A Day In Blue」など、T-SQUAREは7拍子の楽曲が多いアーティストです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、7拍子の楽曲についてみてきました。キャッチーに聴かしている曲もあって参考になる部分もあったのではないかと思います。
他にもこんな楽曲があるよー。というのがあれば、コメントよろしくお願いします。
参考になれば幸いです。
では!