今回は、ドリアンスケールについて解説したいと思います。
メジャースケールから派生されるスケールでは、ナチュラルマイナースケールの次によく使用するかもしれません。
それほど難しくはないので、ぜひ覚えて使用してみてください。
では、いきましょう!
ドリアンスケールの構成
Cドリアンスケールの構成は上記の図の通りです。
マイナー系のスケールなので♭3rdが含まれていますね。
(ドリアンマイナースケールとも言われます…。)
スケール構成はナチュラルマイナースケールの♭6thを半音上げたものです。
スケールの特徴音は6thの音になります。この部分がメジャー系の成分を持っているので、少しおしゃれな浮遊感のあるスケールになっています。
ドリアンスケールの使い方
ドリアンスケールは主にジャズで使用されるスケールです。
ジャズの巨匠であるパット・マルティーノが非常によく使用しますかね。
ドリアンスケールが使用されるのは2つの場合です。
①ダイアトニックコード上のⅡm7
ドリアンスケールがメジャースケールの第2音から始まるスケールだからです。曲のキーから逸脱したくない時に使用します。
例)Dm7→G7→Cの場合(Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ)
Dドリアンスケール→Gミクソリディアンスケール→Cメジャースケール
※この3つのスケールはすべて同じ音で構成されています。
いずれもCメジャースケールから派生したスケールだからです。
②マイナーコード1発
これはドリアンスケールがマイナー系のスケールだからです。 マイナーペンタトニックやナチュラルマイナースケールよりもジャズ感(浮遊感)が出ます。
この時に6thの音をうまく使用するのがポイントです。
6thはドリアンスケールを特徴づけるので、この音を意識しましょう。
例)Amコード:Aドリアンスケールの特徴音→F#音
※この特徴音は、”ドリアンノート”とも呼ばれます。
ドリアンスケールの覚え方
ドリアンスケールには2つの覚え方があります。
上記でも記載した通りの理由から2つの覚え方があります。
曲中で使用するのであれば②の覚え方がいいと思います。
コード一発の場合は、6thの音を意識したいので①の覚え方になります。
①ナチュラルマイナースケールの6thを半音上げたスケール
ナチュラルマイナースケールの♭6thを半音あげます。メジャー感が含まれているので、浮遊感が出ます。
例)Aナチュラルマイナースケール:A・B・C・D・E・F・G
Aドリアンスケール:A・B・C・D・E・F#・G
②メジャースケールの第2音からはじめたスケール
ドリアンスケールはメジャースケールの第2音から始めたスケールです。
メジャースケールさえ弾ければ、自動的にドリアンスケールも弾くことができるというわけです。
例) Cメジャースケール:C・D・E・F・G ・A・B
Dドリアンスケール: D・E・F・G ・A・B・ C
※構成音はどちらのスケールも同じです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はドリアンスケールについて紹介しました。
ジャズでよく使用されるスケールなので、これが使用できるとジャズらしい演奏になるかと思います。
マイルス・デイヴィスを代表する”モード手法”では主流のスケールです。
あとはパット・マルティーノなどのジャズギタリストですね。
ロックではマイナーペンタトニックスケール+6thという形で使用されることが多いです。
ポールギルバートがこのアプローチをよく使用します。
構成音的にはそれほどややこしくないスケールなので、ぜひ覚えて使用してみてください。
参考になれば幸いです。
では!