コード進行・楽曲分析

定番コード進行!『カノン進行』について使用楽曲・特徴を紹介する。


音楽の父と称されるバッハ作曲『カノン』で使用されているのが由来の進行です。本当にいろいろな楽曲で使用されており、応用も効きやすいコード進行パターンなのでぜひ活用してみてください。

この記事では、カノン進行が使用されている代表曲や特徴について解説したいと思います。


カノン進行とは?

ではカノン進行とはどういった進行なのでしょうか。早速、コード進行はこのようになります。

|C G |Am Em |F C |F G |:
|Ⅰ Ⅴ |Ⅵm Ⅲm |Ⅳ Ⅰ |Ⅳ Ⅴ |


8つのコードで成り立っているやや長いコード進行なので、ストーリー性があり楽曲に起承転結を持たせることができます。また、聴いた印象としても非常に素直で神聖な感じがするのではないでしょうか。冒頭でもいった通り、バッハ作曲『カノン』で使用されていることが由来となっています。


カノン進行の特徴

カノン進行の和声的な特徴について見ていきましょう。ダイアトニックコード「Ⅰ-Ⅴ-Ⅵm-Ⅲm-Ⅳ-Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ」という進行になっていますね。楽曲のキーの主和音(Ⅰ)から始まっているため、とても素直な印象を受けます。その他にも特徴的な点が2つあります。

①コードの繋がり

各コードの繋がりを見てみると「5度上の進行」「2度上の進行が交互に繰り返されて規則的な動きをしています。このことから最後のFコードの箇所をDmにすることがよくあります。また、各ダイアトニックコードをコード進行内にバランスよく登場させていて美しいですね。いかにも楽曲のキーを強く感じさせる進行で無駄のない感じです。

②コード構成音の繋がり

コード構成音の動きにも特徴があります。コード構成音を順番に下行&上行していくような形になっているんですね。川の流れのように自然に流れていく感じがこのコード進行の心地よさを演出しているのです。

このようにダイアトニックコードを規則性をもって美しく連結しているのがカノン進行の大きな特徴になります。まさしくクラシック音楽における『和声連結への探求』を感じさせるような進行です。


カノン進行のアレンジパターン

カノン進行は8コードで1つのシーケンスになっているため、色々なアレンジパターンが考えられます。実際の楽曲でも様々なアレンジパターンで使用されていることが多いです。ここではいくつか紹介したいと思います。

基本コード進行

これが基本コード進行です。これだけでも十分に実用的ですが、”いかにもカノン進行”といったような感じで最近では使われなくなってきた印象です。

アレンジパターン①:ベースライン下降ver

これはかなりよく見られるパターン。分数コード(転回形)を活用してベースラインを順次進行させたパターンです。ポップスやアニソンではこちらの方がよく使用されると思います。


アレンジパターン②:リハモを活用したアレンジ

「セカンダリードミナント」「裏コード」「マイナー借用和音」などの様々な手法を用いてアレンジしたパターンです。このようにカノン進行はいろいろな応用が効くコード進行なのです。


使用されている楽曲の一覧

ではカノン進行が使用されている楽曲(ポップス、アニソン、ボカロ、洋楽)を紹介しておきましょう。日本では1990〜2000年代によく使用されたコード進行で特にポップス・アニソンでは散見されました。

ポップス(J-pop)

世界に一つだけの花 / SMAP

正夢 / スピッツ

マリーゴールド / あいみょん

あいみょんの『マリーゴールド』はキー:Dメジャーの楽曲でバッハ作曲『カノン』と同じキーになので取り上げられることが多いですね。

キセキ / Greeeen

・Dragon Night / SEKAI NO OWARI
・負けないで / ZARD
・さくらんぼ / 大塚愛
・愛唄 / Greeeen
・明日への扉 / I wish
・恋するフォーチュンクッキー / AKB48

など….

アニソン

ハレ晴れユカイ / 平野綾・茅原実里・後藤邑子

ようこそジャパリパークへ / どうぶつビスケッツ×PPP

DANDAN心魅かれてく / FIELD OF VIEW

https://www.youtube.com/watch?v=LjKSvcrSj8o


・マイフレンド / ZARD
・always / 倉木麻衣
・君がいない夏 / DEEN
・Honey sweet tea time / 放課後ティータイム

など…


ボカロ

歌に形はないけれど / doriko

コンビニ / cokesi


・創造フォレスト / じん
・初音ミクの暴走 / cosMo@暴走P

など…



洋楽

Whatever / Oasis

Don’t Look Back In Anger / Oasis

Basket Case / Green Day


Cryin’ / Aerosmith

など…

まとめ


いかがでしたでしょうか。


使用されている楽曲についてはまだまだあると思います。ポップスでは非常によく使用されるコード進行です。この進行さえ使用すればよい曲が作れるというわけではありませんが、知っていると作曲やアレンジの際の大きな武器になると思います。

応用も効きやすいので自分なりにアレンジして気に入ったコード進行が作れるといいですね。




参考になれば幸いです。



では!

 

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だっとさん
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ピアノ、ギター、作曲をする音楽家。ポップス、ロック、アニソン、ボカロなどの楽曲分析、音楽理論、DTM、ギター機材関連の情報を発信! Youtubeでも動画配信しているので見てね!