ヨルシカ「晴る」の魅力
アニメ「葬送のフリーレン2期」OPテーマであるヨルシカの新曲「晴る」が良すぎたので見ていきます。
6341進行と王道進行の魅力
この楽曲はKey:D。コード進行は主に6341進行&王道進行で構成された楽曲になっています。イントロ〜Aメロは6341進行で、ギターハイポジションによるコードワークが非常に印象的だと思います。
この6341進行というのはすこし珍しい気がします。ポップスではバラードなんかに多い印象があり、例えば、「チェリー/スピッツ」「蝶々結び/Aimer」「月光/鬼束ちひろ」など。
したがって、BPM200を超える疾走感のある楽曲に使用されているのは独特な雰囲気があります。(BPM200超えで6341進行の楽曲に「Teenager Forever/King Gnu」があります)
6341進行の楽曲
・蝶々結び/Aimer
・チェリー/スピッツ
・月光/鬼束ちひろ
・Desperade/The Eagles
・キセキ/Greeeen
・アウフヘーベン/Mrs.Green Apple
サビは王道進行で爽やかなイメージ。これは皆さんご存知の通りポップスでの使用頻度は高く、ちなみに1期OPテーマのYOASOBI「勇者」もこのコード進行になっています。ヨルシカの楽曲ではこのコード進行が結構多いです。例えば、「あの夏に咲け」「だから僕は音楽を辞めた」「踊ろうぜ」「花人局」「言って。」「エイミー」「カトレア」「思想犯」など。この楽曲のようにいずれもBPMが早い楽曲に使用されている印象があり、これぞヨルシカ流という感じでしょうか。
また4536進行の3番目のコードをセカンダリードミナント(Ⅲ7)にした、いわゆる”泣きの王道進行”が使用されており、ぐっとくる部分も感じられますね。これも「花人局」「エイミー」などで見られている手法です。
Aメロが頭打ち(表打ち)のように聴こえる
またAメロが頭打ち(表打ち)のように聴こえるリズムパターンであるのも特徴です。頭打ちとは、ドラムのスネアが拍の表に発音されるリズムパターンです。ロックやポップスの場合、通常は裏拍にスネアが入ることが多く、こちらの方が聴き馴染みがあると思います。
ただこの楽曲の場合は、ギターフレーズとメロディの入りによってスネアが表拍に発音されているように聴こえるという特徴があります。(おそらくギターフレーズがドラムと全く同じリズムパターンを刻んでいるのが逆に新鮮なのだと思われます)
これによってドシドシと何かが訪れるような、足踏みしているような、踏み締めるような印象がします(アニメでは草原を旅するようなシーンが多いからでしょうか…。)。一方でサビでは普通にロックの8ビートとなっているので疾走感がありますね。これも極めて稀で意外ポイントだと感じました。
楽曲構成にBメロがない
楽曲にBメロがないのは意外ポイントです。このような楽曲構成は洋楽によくみられ、ポップスではあまりみられませんが、ヨルシカの楽曲では案外リリースされていたりします。
一部ピックアップすると「雨とカプチーノ」「都落ち」「雨晴るる」「カトレア」「月光浴」「強欲と花束」「五月は花緑青の窓辺から」「左右盲」などです。一見するとけっこう王道な楽曲な気もするんですが、いろいろ特徴ある楽曲だなとおいふうに感じましあ。
まとめ
今回はヨルシカ「晴る」という楽曲についてみてきました。題名のとおり非常に爽やかなナンバーになっていますね!キタニタツヤのベースもブリブリでカッコいいと思います。是非フルで聴いてみてください。
では!
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