今回は、ギターのチューニングについてのお話です。
ギターのチューニングをする際、クロマチックチューナーなどを使用していると画面に440Hzや444Hzという数字が表示されていると思います。
この数字はいったい何なのか。実際どの数値を使用すればよいのか。今回はそれについて解説したいと思います。
では、いきましょう!
バンドサウンドの場合は440Hzである。
結論から言うと、ギターやベース主体のバンドサウンドの場合は440Hzを選択してください。
この440Hzというのは音の周波数のことで、音程の高低を表しています。つまり、440Hzにした場合、「5弦の開放弦のA(ラ)の音を440Hzに合わせますよ。」という意味になります。
今のCDではほとんどが440Hzでチューニングされているので、それが一般的になります。
バンドサウンドを想定するのであれば、440Hzで問題ないです。
参考として以下に440Hzを基準としたとき各音程の周波数の一覧を乗せておきます。
(1オクターブ上のC(ド)の音の周波数は1オクターブ下のC(ド)の音の周波数の2倍の周波数になっていることがわかると思います。523.25=261.63×2 )
C(ド) | D(レ) | E(ミ) | F(ファ) | G(ソ) | A(ラ) | B(シ) | C(ド) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
261.63 | 293.66 | 329.63 | 349.23 | 391.99 | 440.00 | 493.88 | 523.25 |
バイオリンや管楽器の場合は440~444Hzと様々である。
バンドサウンドとは裏腹に、バイオリンや管楽器主体のクラシックでは440~444Hzと様々なようです。 基本的には、440Hzが1953年に国際標準ピッチと決まっており、放送・音楽に関連する音はすべてこのピッチが基準になっているようです。
このピッチは所属するオーケストラによって少しずつ異なります。日本で多いのは442Hz、アメリカでは440Hz、ヨーロッパなどでは440~444Hzと幅があるようです。
なので、吹奏楽やクラシックをやっていてギターやベースを始めた人は案外、勘違いしていることがあります。無意識的に442Hz、444Hzのチューニングをしている場合は、「何かサウンドがまとまらないな…」みたいなことがあるかもしれません。一度、バンド仲間で確認してみてはどうでしょうか。
また、これらの楽器と演奏する場合はこのチューニングになります。こういった場面はあまりないかもしれませんが、ポップスの曲には、ストリングスとしてバイオリンが入っていることがありますから、その際は注意してください。
参考動画
440Hzと442HzのA(ラ)の音の違いを比較した動画です。単音で鳴らすとよくわからないのですが、これらの音が同時に鳴ると、音のうねりが起きていることがわかると思います。(印象としては「ポワ~ン」といった感じです。)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
バンドをやっている方にとってはチューニングは440Hzが当たり前と思う人がいるかもしれませんがそうとは限らないです。
バンド演奏や楽曲の耳コピの際に「何かサウンドのピッチがおかしいような気がする…。」と思ったときは、一度、チューニングを確認してみるといいかもしれません。
参考になれば幸いです。
では!