リズム理論

5/4拍子の楽曲を紹介していく~5拍子リズムの取り方、ビート特徴など~

今回は拍子についてのお話。 一般的に”変拍子”といわれる5/4拍子について楽曲を通してみていきたいと思います。

5/4拍子とは?

5拍子について説明していきたいと思います。世の中のほとんどの楽曲は、4/4拍子であり、これを楽譜で記載するとこんな感じ。



1小節に対して4分音符が4つ含まれており、カウントすると「イチ、ニッ、サン、シッ」となります。

一方、5/4拍子というのは4/4拍子に1拍追加して「1小節に4分音符が5つ」含まれているということになります。したがって5つで1グループ。感覚的には少し違和感を感じる人も多いかもしれません。



これらは一般的に「変拍子」と呼ばれており、音楽家たちの間では”変態的な楽曲”として認知されることが多いです。


こういったことから、ポピュラー音楽ではなかなか使用されない拍子であり、かなりマニアックな部類であるといえます。

Take Five / Dave Brubeck

そんな中でもすごく有名な楽曲がDave Buebeckの『Take Five』という楽曲です。ジャズの楽曲なのですが知っている方は案外多いのではないでしょうか。


Mission Impossible Theme

さらに、誰もが聴いたことある楽曲では、ミッションインポッシブルのテーマ曲が有名です。(日本では「スパイ大作戦」と呼ばれるようです。)



変拍子ですが、非常にキャッチーに聴こえますよね。

5拍子のリズムの取り方

5拍子のリズムの取り方ですが、「3拍子+2拍子」で取ることが多い気がしますす。例えば、「Take Five」の例を見てみましょう。



「イチ、ニッ、サン。イチ、ニッ。」とリズムを取るとしっくりくるのではないでしょうか。



一方、もう1つのリズムの取り方が、ミッションインポッシブルのテーマ曲の例です。この場合は、「1.5拍子+1.5拍子+1拍子+1拍子」という具合になります。



これもなかなか気持ちよいノリがしますよね。このように、分割してリズムを取ると、しっくりくることが多いのが5拍子の特徴です。

5拍子の楽曲

では、5拍子の楽曲についてみていきましょう。

ゴジラ テーマ曲

ゴジラのメインテーマは、4/4拍子と4/5拍子が交互に繰り返されています。この楽曲は楽譜にしたらめちゃくちゃ単純ですね(笑)。まさしく、拍子に工夫を凝らした楽曲という感じです。

Seven Days / Sting 

これはちょっと有名。Stingの『Seven Days』という楽曲です。グラミー賞も受賞している実力派アーティストです。

変拍子でありながらも、非常にキャッチーに聴かせているのが凄いですね。

Morning Bell / Radiohead

変態楽曲ばっかりの海外バンド:Radioheadの「Morining Bell」という楽曲です。これのリズムの取り方は「1.5+1.5+1+1」のミッションインポッシブルパターンですね。ちょっと不気味です…。

シャングリラ / チャットモンチー

これは邦楽で有名な楽曲。『シャングリラ』のサビ途中でワンポイントで使用されていたりします。なぜ、ここで…。という感じです。

NEVER END / SIAM SHADE

日本のハードロックバンドであるSIAM SHADEの「NEVER END」。イントロ、Aメロ、Bメロに5拍子が使用されており、歌もの楽曲ではなかなか珍しいです。

ネイチャーロード / マリオカート8

ゲーム音楽でも結構使用されています。マリオカート8のコースBGM『ネイチャーロード』という楽曲です。ポップでキャッチ―な楽曲ですね。

U.N.オーエンは彼女なのか? / 東方

この楽曲の冒頭部分に使用されていますね。拍子がどんどん変化しており、難易度が高い楽曲です。

組曲『惑星』より火星 / ホルスト

これはクラシック楽曲。楽曲冒頭で使用されています。ミッションインポッシブルやゴジラを始め、こういった曲調の楽曲には5拍子が多い気がします。

まとめ


いかがでしたでしょうか。


今回は、5拍子の楽曲についてみてきました。変拍子なのにも関わらず、キャッチーに聴かしている曲もあって参考になる部分もあったのではないかと思います。


他にもこんな楽曲があるよー。というのがあれば、コメントよろしくお願いします。



参考になれば幸いです。


では!

ABOUT ME
だっとさん
ピアノ、ギター、作曲をする音楽家。ポップス、ロック、アニソン、ボカロなどの楽曲分析、音楽理論、DTM、ギター機材関連の情報を発信! Youtubeでも動画配信しているので見てね!

POSTED COMMENT

  1. 理論非武装 より:

    チャットモンチーが歌詞から曲を作るということを知らない理論家の意見は「なぜ、ここで・・・。」という感想になってしまうのか・・・。曲を理論で見てる人にとっては、曲に込められた意味とか興味ないのだろうな〜。

  2. 匿名 より:

    Stingはバンドじゃない

  3. 匿名 より:

    チャイコフスキーの悲愴を忘れないで

  4. 哈爾濱 より:

    Gorillazの5/4という曲もその名の通り5/4拍子です!
    このバンドは他にも4/2拍子を使ったり、3/4と4/4拍子を組み合わせたり、リズムのアレンジの仕方がとても上手いです。

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