ハーフテンポとは?
ハーフテンポ(ハーフタイム;Half time)についてみていきます。属に「半テン」とも呼ばれますが、楽曲途中でテンポが半分に感じるという手法です。メロディなどの楽曲のテンポは変化していないのですが、ドラムフレーズの工夫により、半分のテンポに聴こえることをそう呼んだりします。これは本当に数々の楽曲に使用されているため、意識して聴いてみるといろいろな楽曲が見つかると思います。
・完全感覚Dreamer/ONE OK ROCK(Bメロ)
・君と羊の青/RADWIMPS(Bメロ)
・花人局/ヨルシカ(Bメロ)
・夜咄ディセブ/じん(Bメロ)
・リライト/ASIAN KUNG-FU GENERATION(感奏部分)
・にわか雨にも負けず/(ラスサビの終わり)
・サマータイムレコード/じん(2番目)
半テンのリズム的な分析
スネアドラム(Snare)は、楽曲のビートを特徴づけるのに非常に重要なのですが、ロックやポップスでは2拍目と4拍目に発音することが多いです。
ハーフテンポは、このスネアドラムを3拍目などに1回だけ発音することによって、全体的なテンポが半分に感じるというカラクリです。聴いている側としては2拍目と4拍目の意識があるので、それに引っ張られてカウントしてしまうという感じですね。
半テンが登場すると、楽曲に緩急が得られ、印象が変わった感じがするのですが、他のパートはあまり変化していないので、受け入れやすいという特徴があり、楽曲でもよく取り入れられている手法です。
Bメロで半テンしている楽曲
楽曲パートか切り替わる時に半テンするというのが一番使いやすく、パートごとのメリハリが出ていいと思います。例えば、ONE OK ROCK「完全感覚Dreamer」では、Bメロで半テンしており、スネアドラムの発音タイミングが半分になっていますね。(ドラム譜はかなり簡易verなのでご参考までに)
RADWIMPS「君と羊の青」でもBメロでも半テンが登場しています。この例だと、3拍目の裏にスネアドラムが発音されており、テンポを半分に感じることになりますね。
ヨルシカの「花人局」でもBメロで半テンしています。ハイハットはAメロとは一転して16分音符で刻んでいるのですが、やはり、ハイハットの発音が1回に変化していることから、半分のテンポに感じます。
このように、Bメロでの半テンは非常によく用いられており、相対的にサビでの勢いを加速させる効果が得られるということで常套手段となっています。
他のパートで半テンしている楽曲
もちろんBメロ以外にもほかのパートで使用されることがあります。ASIAN KUNG-FU GENARATION「リライト」ではCメロで半テンしています。これは雰囲気がガラリと変わるのでわかりやすいですね。
じん「サマータイムレコード」では、2番目のAメロで半テンしています。これも印象がガラッと変化するので効果的ですね。
また、ラストサビなどあえて盛り上がりの最高潮のところで半テンするという手法があります。これはカッコよくてエモい感じがするので好きです。例えば、NICO Touches the Wallsの「ニワカ雨ニモ負ケズ」では、サビのラストのラストで半テンしており非常に印象的なフレーズになっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は半テンという手法について見てきました。他にもいろいろな楽曲でみられると思います。非常にインパクトもありますし、パートごとのメリハリも得られやすいので、是非、作曲に取り入れたりしてみてください。
参考になれば幸いです。
では!