アニソン

昔のアニソンにカノン進行がめちゃ使用されている件〜使用楽曲や派生パターンの解説 – The Anime Song Canon Progression〜

昔のアニソンカノン進行

今回はアニソンについて見ていきましょう。カラオケランキングをみていると、一昔前のアニソンが現在でもランクインしていることがあります。これらによく使用されているのがカノン進行。年代的に似た時期の楽曲が多いことから商業的な背景が大きいと考えられます。ということで、今回は久しぶりにカノン進行に着目していきたいと思います。

・ヒカリヘ/ザ・ベイビースターズ〜アニメ「ワンピースOP」より〜
・ココロのちず/BOYSTYLE 〜アニメ「ワンピース OP」より~
・Butter-Fly/和田光司〜アニメ「デジモンOP」より〜
・ループ/坂本真綾〜アニメ「ツバサ・クロニク ルED」より〜
・マイフレンド/ZARD〜アニメ「スラムダンクED」より〜
・キラメキラリ/高規やよい〜ゲーム「THE iDOLM@STER」
・渇いた叫び/FIELD OF VIEW〜アニメ「遊戯王 OP」より〜
・息もできない / ZARD~アニメ「美味しんぼ」~
・輝きは君の中に/鈴木結女〜アニメ「NINKU-忍空-」OPより〜

などなど…。

アニソンのカノン進行(Canon Progression)

カノン進行(Canon Progression)はこのような進行。パッヘルベル・カノンに使用されていることからそう呼ばれています。一言にカノン進行といっても、実際の楽曲では色々なパターンが考えられますので見ていきたいと思います。

基本的なカノン進行

基本的なカノン進行です。例えば、C→G→Am→Em→F→C→F→G→C(Ⅰ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅲm→Ⅳ→Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ)のように、ダイアトニックコードを順番に連結していきます。

・ヒカリヘ/ザ・ベイビースターズ〜アニメ「ワンピースOP」より〜
・ココロのちず/BOYSTYLE 〜アニメ「ワンピース OP」より~
・Butter-Fly/和田光司〜アニメ「デジモンOP」より〜
・Wind Climbing ~風にあそばれて~/奥井亜紀〜アニメ『魔法陣グルグル』 より〜

ワンピースOPの「ヒカリヘ / ザ・ベイビースターズ」は、ハ長調(Key:C)ですね。このように5度の進行を繰り返していくのがカノン進行の典型パターンです。特に最初のコードがC→G→Am→Em(Ⅰ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅲm)となると、後の展開がどうであれカノン進行に聞こえる傾向にあります。逆にいうと、これより後半部分がアレンジしやすいということになりますね。

「Butter-Fly / 和田光司」でもこのようなコード進行になっており、途中でキメが挿入されています。最初のパターンが典型的な進行になっていますね。

下降型のカノン進行

カノン進行のベースラインが下降していくパターンです。実際の楽曲ではこれが一番使用頻度が高い気がします。例えば、C→G/B→Am→Em/G→F→C/E→Dm→G(Ⅰ→Ⅴ/Ⅶ→Ⅵm→Ⅲm/Ⅴ→Ⅳ→Ⅰ/Ⅲ→Ⅱm→Ⅴ)のようにベースラインが綺麗に降りてきます。

・ループ/坂本真綾〜アニメ「ツバサ・クロニクルED」より〜
・マイフレンド/ ZARD〜アニメ「スラムダンクED」より〜
・キラメキラリ/高規やよい〜ゲーム「THE iDOLM@STER」
・渇いた叫び/FIELD OF VIEW〜アニメ「遊戯王 OP」より〜
・息もできない / ZARD~アニメ「美味しんぼ」~
・輝きは君の中に/鈴木結女〜アニメ「NINKU-忍空-」OPより〜

「ループ/坂本真綾」では、カノン進行を降りてくるパターンになっています。このようにベースラインを下降するためには、2つめのG/B(Ⅴ/Ⅶ)という分数コードが特に重要になるので覚えておきましょう。

スラムダンクの「マイフレンド/ZARD」という楽曲もKey:Cなのですが、ディグリーでは全く同じパターンです。

他、様々なカノン進行アレンジ

ハーモニーを曖昧にしたカノン進行

「秘密基地/高田梢枝」の冒頭部分ではピアノフレーズが一定してGコードを刻み、ベース音だけが降りてくるという楽曲アレンジになっています。そのため、コード感がぼやけており、控えめな印象になっていると感じます。

・秘密基地/高田梢枝〜アニメ「交響詩篇エウレカセブンED」より〜

セカンダリードミナントのアレンジカノン進行

同主調の借用和音を用いた例も見られます。例えば「DAN DAN心惹かれてく/FIELD OF VIEW」という楽曲は、セカンダリードミナントと考えられるE(Ⅲ)コードが挿入されていることがわかります。

最後に、よく取り上げられる「ハレ晴レユカイ/平野綾・茅原実里・後藤邑子」です。この楽曲はかなりリハーモナイズされたパターンになっており、ツー・ファイブ・ワン進行のセカンダリードミナントが活用されたり、同主調の和音であるA♭(♭Ⅵ)が挿入されているため、アニソンの特徴の1つであるキメが多い楽曲となっています。

近年のアニソンでの使用

もちろん近年の一部のアニソンでもカノン進行が用いられており、様々なパターンが見られることがわかります。

・BOY / King Gnu〜アニメ「王様ランキング OP」より〜
・Dreamer / AiRI〜アニメ「TARI TARI OP」より〜
・リアルワールド / nano.RIPE~アニメ「人類は衰退しました OP」より~
・Spiral / 〜アニメ「無色転生 OP」より〜
・かくしん的☆めたもるふぉ〜ぜ〜アニメ「干妹うまるちゃん OP」より〜

まとめ


いかがでしたでしょうか。

一昔前によくみられるカノン進行。やはりコード進行自体にパワーがあるので非常に印象的な楽曲になるのかなという感じがします。あと、ZARD(坂井泉水の作曲含め)の楽曲では多い気がします。

参考になれば幸いです。

では!

音源・ストリーミング



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だっとさん
ピアノ、ギター、作曲をする音楽家。ポップス、ロック、アニソン、ボカロなどの楽曲分析、音楽理論、DTM、ギター機材関連の情報を発信! Youtubeでも動画配信しているので見てね!

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