音楽理論

音階(スケール)とは?【音楽理論の解説 #2】

音楽理論について初心者でもわかりやすく解説します。

第2回目は「音階(スケール)」についてです。

ギターやピアノではよく耳にすると思いますが、これが音楽理論を理解するうえで肝となる概念です。

ここは重要なところなので気合入れていきますよ。


では、いきましょう!


音階(スケール)の意味とは?

音階(スケール:Scale)の意味を一言でいうと「音を規則的に並べたもの」のことです。


皆さんも良く知っている「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」は7つの音が規則的に順番に並んで、ひとつのグループを形成していますよね。

これが「音階(スケール)」というものです。


世界には多くのスケールが存在しており、これらが様々な音楽を作るもとになっています。

ただ、世界で最もよく使用されており、すべての音楽の基本の基本となるのが「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」というスケールです。

これについて具体的にみていきましょう。

音がどのような規則で並んでいるか


では、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」がどのような規則で並んでいるのかを考えていきましょう。

「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」の音と音の間隔をそれぞれ調べてみると「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」という並びになっていますね。

この「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」という音の並びのことを「メジャースケール」といいます。

この場合は、「ド」から始まっているメジャースケールなので「Cメジャースケール」といいます。

音名の表現方法(補足)

「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」というのはイタリア語なので、多くの場合、英語の「C・D・E・F・G・A・B」に変換されて使用されます。


「ド」以外の音から始まるメジャースケール

例)Gメジャースケール

では、より一般的な概念にしていきましょう。「ド」以外の音から始まるスケールはどうなるのでしょうか。例として「ソ」から始めてみましょう。

同じように「ソ」から「全・全・半・全・全・全・半音」という並びを作ると、以下のようになります。

「ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ#・ソ」という音の並びができていますね。「ファ#」が使用されている点に注意してください。

要は、始まりの音がずれただけであって、「全・全・半・全・全・全・半音」という音の並びは変わらないのです。これを「Gメジャースケール」といいます。

例)Dメジャースケール

もう1ついってみましょう。

「レ」から始まった場合は、以下のようになります。


「レ・ミ・ファ#・ソ・ラ・シ・ド#・レ」という音の並びができていますね。これを「Dメジャースケール」といいます。


弾いてみるとわかると思うのですが、すべて「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・」の”ように”聴こえると思います。ここもかなり重要なポイントなります。

ここまで理解できたら完璧です。要は「始まりの音をずらすだけ」という感覚を持っていると、演奏においても便利になりますので、慣れておいてください。


まとめ


いかがでしたでしょうか。


音階(スケール)というのは非常に重要になります。今回は、メジャースケールを紹介しましたが、他にもいろいろなスケールがあるので興味のある方は調べてみてください。


ポイントは以下の3つです。
①音階(スケール)は、「音を規則的に並べたもの」
②メジャースケールは、「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」という並びである。
③始まりの音をずらすだけで様々なメジャースケールを弾くことができる。

参考になれば幸いです。



では!


ABOUT ME
だっとさん
ピアノ、ギター、作曲をする音楽家。ポップス、ロック、アニソン、ボカロなどの楽曲分析、音楽理論、DTM、ギター機材関連の情報を発信! Youtubeでも動画配信しているので見てね!