コード(和音)理論

パワーコード(Power Chord)の理論〜ロックシーンで頻用されるギターサウンドの魅力〜

パワーコードとは?

今回は、パワーコード(Power Chord)という変わったコードについてみていきます。パワーコードは、ジャズやクラシックではあまり使われないんですが、ロック楽曲で使用されることが多いです。



〇パワーコードが使用されている楽曲
・Smells Like Teen Spirit / Nirvana
・In Bloom / Nirvana
・American Idot / GREEN DAY
・Basket Case / GREEN DAY
・Still Waiting / Sum41

・小さな恋のうた / MONGOL800
・曇天 / DOES
・君という花 / ASIAN KUNG-FU GENERATION
・Re:make / ONE OK ROCK
・juice / B’z
・逆光 / Ado
・アボカド / yonige

・Cagayake!GIRLS / 放課後ティータイム
・Don’t Say “Lazy” / 放課後ティータイム
・Crossing Field / LiSA

紹介した通り、ギターで頻繁に使用されるコードで、ドライブサウンドで鳴らすことによって、その名の通り非常に力強いサウンドがします。

コード構成音をみてみると、ルート音と5度の2音のみでできていることがわかります。3rd音が抜けているため、厳密にはコードでないとされているのですが、まぁ細かいことはいいでしょう。


コード表記は”コードの3rdを省く”という意味で、Comit3ということになりますが、実際には、コードネームに「5」を添えて、C5もしくは何も記載しないことが多いです。


ギターでの弾き方は非常に簡単。指を5度の形に維持したまま平行移動するだけです。単音フレーズを分厚くするという目的で使用されることもあり、早いテンポでコードが切り替わることも多々あります。

パワーコードの転回形

また、フレーズを分厚くするという目的では、パワーコードを転回したコードが使用されることがあり、この場合はルート音に対して完全4度を重ねたコードとも解釈できます。


これに至っては、Deep Purpleの「Smoke On The Water」やけいおん!OPの「Cagayake!GIRLS」という楽曲のイントロが印象的です。

ギター以外の楽器でも、5度のハーモニーは使用されることがありますが、パワーコードという呼び方はロック特有の呼び方かもしれません。クラシックにおいては、連続した完全5度のハーモニーは、避けられてきた歴史があるため、これを敢えて破るというのが最高にロックなサウンドということになります。

パワーコードでも明るい暗いは認知できる?

パワーコードにはコードの性質を特徴づける3rd音がなく、理論上はメジャーコードでもマイナーコードでもなく、コード自体の明るい or 暗いといった性質は失われます。理論上はそうなのですが、スケール上のパワーコードを鳴らすとそうでもないのがわかります。


人間はどうしても調性を感じてしまうため、3rd音がなくても楽曲の中で明るい or 暗いというのはなんとなく認知できてしまう言われています。

したがって、楽曲全てのコードをパワーコードで弾いたとしても、コード感が補完がされるため、問題なく楽曲が成立することは多いです。パンクロックというジャンルではほとんどがパワーコードのみで構成されています。

7番目のパワーコードはどうするか

また、スケール上のパワーコードを弾こうとすると、7番目のパワーコードにスケール以外の音が出てきてしまって、戸惑ってしまいますが、これにいたってはあまり気にされない風潮があります。


減5度(B-5)にしてしまうと、いきなりメロディアスになるような感覚もありますし、トライトーンの響きになるので、歪んでいるギターだとサウンドがかなり強烈な印象もあります。なのでメタルなどの特定のジャンルでしか使用されないことが多いです。

ですので、7番目のコードにはスケール外の音を使用しても何ら問題はなく、むしろサウンド的にはシンプルでカッコいいものになることが多いと考えられます。

7番目のコードを分数コードにする

他によくある解決方法として、7番目のコードを分数コードにする例があります。こうすることによってスケール外の音を鳴らすことはなくなりますし、減5度に比べると、サウンドも馴染みやすいと思います。

これらの分数コードを活用すると、パワーコードは半音を自由に往き来することができ、スケール以外のコードも鳴らすことができます。このように、パワーコードは5度関係にある2音だけではなく、非常に多彩な使い方ができるコードでもあるといえそうです。シンプルながらも使い勝手の良いコードになります。

まとめ


いかがでしたでしょうか。


パワーコード(Power Chord)はたった2音だけなのですが、フレーズを分厚くしたり、スケール以外のコードを弾いたりとなかなかいろいろな使い方ができることがわかりますね。ロックな雰囲気を演出するのには非常に重要なコードとなってきますので、いろいろ使ってみてください。


参考になれば幸いです。


では!

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だっとさん
ピアノ、ギター、作曲をする音楽家。ポップス、ロック、アニソン、ボカロなどの楽曲分析、音楽理論、DTM、ギター機材関連の情報を発信! Youtubeでも動画配信しているので見てね!

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