スケール(音階)理論

『ブルーノート(Blue note)』の使い方と使用楽曲の紹介〜現代ハーモニー不可欠のサウンド感〜

今回は、ブルーノートという音使いについて紹介したいと思います。

スケール外の音なのでですが、ジャズやロックはもちろん、ポップスシーンにも欠かせない頻出技法となっています。使用楽曲も合わせて紹介しますので最後まで見てみてください。


では、いきましょう!


ブルーノート(Blue note)とは?

ブルーノート(Blue note)について簡単に説明しておきます。これは、CメジャースケールでいうところのE♭(♭3rd)、G♭(♭5th)、B♭(♭7th)のこと。



メジャースケールを歌おうとしたらピッチがうまく上がり切らなかったのが起源だといわれます。ジャズやロックでは頻繁に使用される音使いですね。

さらに、マイナーキーでもブルーノートがあります。マイナースケールには、E♭(♭3rd)とB♭(♭7th)はすでに含まれているので、G♭(♭5th)がブルーノートとされることが多いです。



これらのブルーノートというのは、特にペンタトニックスケールと相性がいいです。
したがって、実際の楽曲では、「ペンタトニック+Blue note」の全部で6音のスケールとして登場することも多いです。

Moanin’ / ArtBreakey

例えば、Moanin’/Art Blakeyというジャズ曲のイントロに使用されています。Fコードが鳴っているのですが、メロディにA♭(♭3rd)、後半部分ではB(♭5th)の音が使用されており、ブルーノートの響きになっています。

ルパン三世のテーマ’80 / 大野雄二

さらに『ルパン三世のテーマ’80』にも使用されています。これは、Key:GmでいうところのD♭(♭5th)になります。


なんとなくブルーノートのサウンド感がわかったのではないでしょうか。

※後述する定義とは異なるのですが、マイナーペンタトニック+Bluenoteを下降してくるだけのフレーズになっており、ここから着想を得たものだと考えられます。

メジャーキーにマイナーの成分が混じる

「でも、待てよ…。これナチュラルマイナーの借用と何が違うの?」と考えた方は鋭いです。

このブルーノートの面白いところは、メロディの裏で鳴っているコードは「あくまでもメジャーキーのコード」であることが多いという点です。したがって、マイナーの借用とは若干異なるサウンドになります。

例) コードがF(Key:C)で、メロディがE♭なのでBlue noteの響きとなる。


例) コードがFm(Key:Cmの借用)で、メロディがE♭なのでマイナースケール借用となる


したがって、メジャーキーにマイナー成分が混じる印象になるため、調性を曖昧に感じるという性質があります。

「アドリブで、コードがよくわからんかったら、ブルーノートで乗り切れ!」と言われたことがあるのですが、要は、”音の個性が強すぎて、調性を丸飲みにする”という性質があるためですね。

これが、違和感でもあり、カッコよくもあり、癖になる感覚を与える要因の1つではないかと思います。


ただ、実際の楽曲においてよく使用されるのは、メジャースケールのE♭(♭3rd)と、マイナースケールのG♭(♭5th)ですので、今回はこれに絞ってみていきたいと思います。

使用されている楽曲の紹介

ブルーノートが使用されている楽曲は本当に多いです。ジャズからポップスまで、近年の音楽シーンに欠かせないサウンド感となっています。今回は、邦楽のポップスシーンに着目してみていきたいと思います!

花火 / aiko

aikoは、ブルーノートを頻繁に使用するアーティストです。サビ部分ではKey:Fに対して、A♭(♭3rd)の音が繰り返し使用されています。


このM3rdとm3rdを繰り返すパターンはかなり多く、後で紹介する楽曲でも数々多く使用されています。他には、『初恋』という楽曲などにも使用されています。

馬と鹿 / 米津玄師

人気アーティスト米津玄師もブルーノートを多用するアーティストです。例えば、サビの最後の「鼻先がゆーれるー」の部分。これがKey:Cmに対するブルーノートの響きになります。さらに近年の楽曲では「死神」にも使用されていますね。

ノーダウト / Official髭男dism

Official髭男dismの『ノーダウト』の冒頭部分。全体的にブルージーなサウンドなのでわかりやすいですが、これにもブルーノートが使用されています。

怪物 / YOASOBI

これも近年ヒットした『怪物』という楽曲。Key:CmのイントロでG♭(♭5th)のブルーノートが使用されています。 これは、先ほど出てきた”繰り返し”パターンです。

春泥棒 / ヨルシカ

ヨルシカの「春泥棒」。これは非常にわかりやすく、サビの「おっく〜」という部分でKey:FのA♭(♭3rd)の音が使用されています。これも繰り返しパターンです。

他には、代表曲である「言って。」など。これは、Key:Cの楽曲なので、わかりやすいかもしれません。ヨルシカはこのブルーノートをかなり多用するアーティストです。

秒針を噛む / ずっと真夜中でいいのに。

「秒針を噛む」のBメロです。Key:C#mで、G(♭5th)の音が使用されています。

ようこそジャパリパークへ / 大石昌良

アニソンでは『ようこそジャパリパークへ』という楽曲。これはAメロがゴリゴリのブルーノートスケールになっています。

GO!GO!MANIAC / けいおん!!

さらに、けいおん!!の『GO!GO!MANIAC』という楽曲。サビのキメの部分で経過音としてブルーノートが使用されています。

まとめ


いかがでしたでしょうか。


非常に多くの楽曲で使用されているのたかと思います。ブルーノートはスケール外の音なのですが、案外、気軽に使用できるサウンドになっています。



参考になれば幸いです。


では!

ABOUT ME
だっとさん
ピアノ、ギター、作曲をする音楽家。ポップス、ロック、アニソン、ボカロなどの楽曲分析、音楽理論、DTM、ギター機材関連の情報を発信! Youtubeでも動画配信しているので見てね!

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