マルチ音源というのはピアノ、ドラムベース、シンセ、オルガンなど…全ての音源が一括で収納されている音源のことです。
楽曲制作に使用する楽器の音源は一通り揃うのでこれだけで楽曲制作が完結します。
今回は、DTMでおすすめの定番マルチ音源について紹介します。
では、いきましょう!
Native Instruments『KOMPLETE 12』
Native InstrumentsのKOMPLETE 12です。
Native Instrument KOMPLETE 12メーカーサイト
これは定番中の定番マルチ音源です。
プロミュージシャンや作曲家でも使用されていて、ポップやロック、テレビや映画まで様々な楽曲制作に使用されています。
KOMPLETE 12はマルチ音源として使用されているのですが、
実際には、楽器ごとの専門音源やエフェクトの詰め合わせという位置づけです。
マルチ音源に該当するのは、収納されている『KONTAKT』というものだけです。
(細かいことは気にしなくてよいと思います…。要はソフトウェア1つで様々な音源が使用できるという点でマルチ音源です。)
ただ、かなり大容量で高価です。
パソコンのスペックと経済状況をしっかり加味してください。
KOMPLETE 12 には4種類のラインナップがあります。
グレードによって使用できる音源、容量、機能が異なります。
KOMPLETE 12 SELECT | KOMPLETE 12 | KOMPLETE 12 ULTIMATE | KOMPLETE 12 ULTIMATE Collector’s edition | |
---|---|---|---|---|
楽器数 | 14 | 52 | 101 | 101 |
Expansion数 | 3 | 10 | 20 | 50 |
サウンド数 | 7000種類以上 | 25000種類以上 | 45000種類以上 | 90000種類以上 |
容量 | 45GB以上 | 220GB以上 | 600GB以上 | 900GB以上 |
※後から上位機種へのアップデートが可能なので、ひとまずは通常のKOMPLETE 12から購入するのが無難だと思います。
製品の詳細、価格等はこちらを参考にしてください。
IK Multimedia 『Sample Tank 4』
IK MultimediaのSample Tank 4 です。
IK Multimedia Sample Tank 4 メーカーサイト
こちらのマルチ音源も有名です。
8000種類以上のサウンドが使用できます。容量は250GB以上です。
画面上ではParts、Layer、Mixer画面の3つの画面を瞬時に切り替えられるので、サウンドづくりの作業が行いやすいんですね。
Parts画面:サウンド(ピアノ、ドラム等…)を設定する画面
Layer画面:MIDIキーボードでベロシティ、モジュレーション等を設定する画面
Mixer画面: イコライザー、エフェクトなどの詳細な設定を行う画面
KOMPLETE 12と比較して安価なのが特徴です。
初めてマルチ音源を購入する方にもおすすめです。
こちらは3種類のラインナップがあります。
グレードによって使用できる音源、容量、機能が異なります。
Sample Tank 4 SE | Sample Tank 4 | Sample Tank 4 MAX | |
---|---|---|---|
サウンド数 | 2000種類以上 | 6000種類以上 | 8000種類以上 |
容量 | 30GB以上 | 100GB以上 | 260GB以上 |
※SampleTank Custom Shopという無料版もあるので、ひとまずそこから使用してもいいかもしれません。
製品の詳細、価格等はこちらを参考にしてください。
Steinberg『Absolute 4』
SteinbergのAbsolute 4です。
DAWソフトのCubaseを販売している会社ですね。
Steinberg Absolute 4 メーカーサイト
Absolute 4はSteinbergのソフトウェア音源がセットで収納されている製品です。
6800種類以上のプリセット音源、容量は100GB以上です。
具体的な音源を以下に記載します。
・サンプル音源『HALion 6』、『HALion Sonic 3』
・ドラム音源『Groove Agent 5』
・ピアノ音源『The Grand 3』
・オーケストラ音源『HALion Symphonic Orchestra』…
他にも、オルガンやブラス音源などが収録されていて様々な楽曲制作に対応できます。Steinbergの音源を出し惜しみせずに全て詰め込んだ感じの製品ですね。
これも比較的に安価でバランスの良い製品なので初心者にはおすすめだと思います。
製品の詳細、価格等はこちらを参考にしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
注意点なのですが、マルチ音源は全体的に大容量です。
パソコンのスペックと制作環境を加味してください。
また高価なので、経済状況も加味してくださいね。
ただ購入してしまえば、楽曲制作が完結できるので長期的にみると割安かもしれません。(人間には欲があるのでそうとも言い切れませんが…)
定番のマルチ音源もそれほど種類はないので、ここで紹介したものを視野に入れて検討すると良いと思います。メインで使用しなくても「少し変わった音楽制作したい」、「アクセント的に変な音を入れてみたい」という場面には便利です。
参考になれば幸いです。
では!