「ジャズ」というとまず音楽理論というイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。
賛否両論あると思いますが、ジャズは歴史的な背景として「音楽的に難しいことをいかにやるか。」という競争心のもと音楽家たちが切磋琢磨して発展してきた音楽でもあります。
なので実際のところ、ジャズと音楽理論は切っても切り離せない部分があります。それがすべてではありませんが、音楽理論を知っておくとかなりの武器になるかと思います。
今回は、ジャズで使える音楽理論を学ぶのに役立つおすすめの本を紹介します。
では、いきましょう!
ザ・ジャズ・セオリー / THE JAZZ THEORY BOOK
基本概要
言わずと知れた名著です。世界中のミュージシャンから愛用されています。もともとは外国の書籍ですが、日本語訳が販売されていますので安心してください。
あくまでも演奏者目線で書かれていてジャズの実践で使用できる「スケール」「コード」「リハーモナイゼーション」の使い方などが豊富に記載してあります。実際の楽曲も紹介してあるので、その辺もわかりやすいと思いました。
著者の『マーク・ヴェレン(英:Mark Levine)』は、音楽大学の教授のピアニストです。ほかにも多くの著書を出版されているので、安心と信頼がありますよね。
かなり分厚く、値段が高いですが、「本気でジャズをやりたい。」と思っている方にはかなりおすすめの本です。一通りパラっと読むだけでもかなりレベルアップするのではないでしょうか。
主な勉強内容
・基礎理論
・コード
・スケール
・ツー・ファイブ・ワン進行
・リハーモナイゼーション
・曲構成、調号、メロディ
・その他
ジャズ・スタンダード・セオリー ~名曲から学ぶジャズの理論のすべて~
基本概要
ジャズ界で必須の黒本「ジャズ・スタンダード・バイブル」の著者である『納浩一』さんが執筆する音楽理論の本です。
ジャズで使用する音楽理論についてジャズ・スタンダード曲を題材にして解説されています。
著者もかなり簡単な表現で記載することを意識されてているようで、ジャズ初心者の方でも大まかな内容を理解できると思います。
ジャズでは黒本のスタンダード曲がセッションに使用されることが多いですから、実際に演奏する楽曲や練習している楽曲の中で実践的に理解できるというところが良い点ですね。
例えば、この箇所ではどのようなスケールを使用すればよいか、どのようなアドリブを弾いたら良いかなどが解説されており、アドリブのフレーズ構築の点でもかなり有用な本だと思います。
主な勉強内容
・メジャーダイアトニックの機能
・メジャースケールから派生されるスケール
・ノンダイアトニックコード
・セカンダリードミナント
・マイナーダイアトニックコード
・マイナースケール3種類
・各種スケール
・分数コード
・モーダル
実践!本気で学べる究極のジャズ理論
基本概要
各章ごとにチャプター(基礎編、発展編、スケール・テンション編…)がわかりやすく分けられていて、辞書的な扱いも可能です。
ジャズの基本から発展までしっかり学びたいという方におすすめだと思います。ただ「スケール?コードって何?」という方には少し難しいかもしれません。まずは、音楽理論についてある程度、体系的に理解してから読むことをおすすめします。
↓音楽理論を学ぶにあたってはこちらの記事が参考になると思います。
音楽理論を勉強するのにおすすめ本を5つ紹介
「分数コード」「モード手法」について解説してある本はなかなか少ないので個人的にはその辺が参考になりました。ジャズ理論について幅広く体系的に勉強したいという方におすすめの本です。
主な勉強内容
[基礎知識編]
・ダイアトニックコード
・セカンダリードミナント
・五度圏、ハーモニー
[発展編]
・サブドミナントマイナー
・コード分析
・クリシェ
・ディミニッシュコード
・転調
[スケール、テンション編]
・各種スケール
・分数コード
・フレーズ
[モーダル編]
[番外編]
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回、紹介した本を読破することでジャズに限らず、音楽理論の全般に対してかなり詳しくなると思います。
耳コピや作曲などにもかなり有用で、音楽をやるうえでのレベルアップになること間違いなしです。少し頑張って学ぶ価値は十分あると思います。
参考になれば幸いです。
では!