今回は、平行調について解説します。
この概念はとても重要です!スケール、ダイアトニックコード、転調。
様々な場面でこの考え方が使用されます。
それでは、いきましょう!
平行調は、同じ調号で表記される2つの調である。
すこし、ややこしい書き方ですね。例をあげて説明します。
CメジャーとAマイナーの調号は#、♭ともに何もなしです。
この2つの調を”平行調”といいます。
以下に平行調を記載しておきます。
調号 | 平行調の関係 | |
---|---|---|
何もなし | ハ長調(Cメジャー) | イ短調(Aマイナー) |
#1つ | ト長調(Gメジャー) | ホ短調(Eマイナー) |
#2つ | ニ長調(Dメジャー) | ロ短調(Bマイナー) |
#3つ | イ長調(Aメジャー) | 嬰ヘ短調(F#マイナー) |
#4つ | ホ長調(Eメジャー) | 嬰ハ短調(C#マイナー) |
#5つ | ロ長調(Bメジャー) | 嬰ト短調(G#マイナー) |
#6つ | 嬰ヘ長調(F#メジャー) | 嬰ニ短調(D#マイナー) |
♭1つ | ヘ長調(Fメジャー) | ニ短調(Dマイナー) |
♭2つ | 変ロ長調(B♭メジャー) | ト短調(Gマイナー) |
♭3つ | 変ホ長調(E♭メジャー) | ハ短調(Cマイナー) |
♭4つ | 変イ長調(A♭メジャー) | ヘ短調(Fマイナー) |
♭5つ | 変ニ長調(D♭メジャー) | 変ロ短調(B♭マイナー) |
♭6つ | 変ト長調(G♭メジャー) | 変ホ短調(E♭マイナー) |
スケールが共通している。
平行調は、メジャースケールとナチュラルマイナースケールの構成音が共通しています。(同じということです。)
なので、これらのスケールはセットで覚えるといいです。
覚え方についてです。
Cメジャースケールの6度上(3度下)から始めると、
平行調のナチュラルマイナースケールになります。
ダイアトニックコードが共通している。
スケールが共通しているので、ダイアトニックコードも共通です。
メジャー・ダイアトニックとナチュラルマイナー・ダイアトニックコードが共通しています。
これも同じです。覚え方についてです。
Cメジャーダイアトニックコードの6度上(3度下)から始めると、
平行調のナチュラルマイナーダイアトニックコードになります。
この概念は転調でよく使用されるんですね。
Aメロ、BメロはAナチュラルマイナーで、暗い感じ。
サビはCメジャーで、明るく、盛り上がった感じ。
コードが共通しているので、かなりスムーズな転調ができるんですね。
※コードは同じですが、コード進行をどうするかによって
マイナー感とメジャー感を分けて演出することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この関係を覚えておくとかなり便利なんですよね。
暗記することも少し減りますしね。
ポイントは3つ。
①同じ調号で表記される調が平行調の関係。
②スケールが共通。
③ダイアトニックコードが共通。
これに関してはぜひ覚えてください。
では!