サビの歌詞は繰り返す?
歌詞とメロディの関係についてです。わかりやすいように歌詞を繰り返すという手法について着目していきましょう。このような手法はサビ冒頭で使用されることが多いと思います。
歌詞を繰り返す楽曲の例
廻廻奇譚/ Eve
うっせぇわ / Ado
フローライト / 米津玄師
I’m a mess / MY FIRST STORY
UNDO / COOL JOKE
遠く遠く / 槇原敬之
希望の轍/サザンオールスターズ
会いたくて / 西野カナ
何度でも / DREAMS COME TRUE
いいんですか?/RADWIMPS
Overfly /春奈るな ソードアートオンライン
Happiness / 嵐
など…
これについては、挙げた楽曲以外にも多くの楽曲が存在すると思われます。槇原敬之はこの手法をよく使用すると考えられ、「どんな時も」「遠く遠く」「GREEN DAYS」 などがあげられます。
このような手法の特徴は何といってもリスナーに強力な印象をつけられること。短いフレーズで単純な言葉を繰り返しているわけですから、嫌でも脳裏に焼き付けられることになります。
大抵は2回にとどりますが、『うっせえわ/Ado』の3回や『夢相花(むそうばな) / 円広志』の9回のようにそれ以上に繰り返すような例もあり、これに至っては、多ければ多いほどインパクトが大きいといえるかもしれません。
メロディはどうなっているか?
では、メロディについてみていきましょう。これは皆さん予想の通り、歌詞を繰り返す部分は似たメロディラインであることが多いです。例えば、『廻廻奇譚/Eve』、『うっせえわ/Ado』、『どんな時も/槇原敬之』などがそれに該当しますよね。
もしくは、『I’m a mess/MY FIRST STORY』のように全く同じにはせずに、メロディラインのみを上手く繰り返している例(サビ2回目)もあります。この場合だと、半音から解決するというメロディラインを5度そのまま、下に下げたものになっています。
これらの考え方は音楽ではモチーフ(英:Motiv)などと言われ、フレーズにリズムを作り出し、メロディを特徴的にするといわれます。メロディだけでも楽曲の顔になり得るわけですから、これに歌詞が合わさると効果は絶大だと考えられますね。
もちろん、メロディを繰り返さない例もある
歌詞を繰り返すからといってメロディも似たものにしなければいけないというわけではありません。(もちろん、繰り返すようなインスピレーションが湧いてくることが多いのですが….)。
例えば、西野カナの「会いたくて会いたくて」のサビ冒頭は、目立った繰り返しというわけではなく、異なるメロディラインを形成しています。このように、必ずしも似たようなメロディになるというわけではないのも面白いところですね。この曲は題名も繰り返していますね。サビの冒頭部分が話題になることが多いと思います。
まとめ
いかがでしょうか。
フレーズを繰り返すということについて見てきました。クリエイターというのは、どうしても同じことをしてはいけないと思いがちです。ただ、音楽においてはこれは効果的なことも多いということになりますね。
歌詞をつける際のアイデアの1つにもなるかと思います。
参考になれば幸いです。
では!
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