今回は、ギター上達に参考になるギタリストを紹介します。ジャズ、フュージョン系のギタリストがメインです。どうしてもレベルが高くなってしまいますが、参考にしてみてください。では、いきましょう。
フュージョン系ギタリスト
ラリー・カールトーン(Larry Carlton)
巨匠ギタリストのラリー・カールトーンです。彼と言えば、代表曲「Room335」でしょう。今だにセッションでもよく使用される曲です。演奏スタイルとしては、ブルース色が強いです。現代の速弾き主体のスタイルというよりは、落ち着いたメロウなフレーズが特徴的です。フュージョン系ギターをコピーする際の入りとしては良いのではないでしょうか。
使用ギター:Gibson ES-335
アルバム名盤:夜の彷徨(さまよい)
参考動画:Room 335
アラン・ホールズワース(Allan Holdsworth)
天才ギタリストのアラン・ホールズワースです。このギタリストはジャズ、フュージョン界に大きな功績を残しました。演奏スタイルとしては、指のワイドストレッチを使用したコードヴォイシングやレガートが特徴的です。ピアノのコードをギターで弾いていたのがきっかけだそうです。また、音楽理論的にもかなり難解なフレーズが多いです。コピーするのが非常に難しいギタリストだと思いますが、個性のあるコードやレガートフレーズは参考になる部分が多いです。
使用ギター:Steinberger(ヘッドレス)、CARVIN、Ibanez、Gibsonなど….
アルバム名盤:I.O.U
参考動画: The Fifth、Looking Glass…..
ガスリー・ゴーヴァン(Guthrie Govan)
ここ数年でかなり注目された超絶技巧ギタリストです。演奏スタイルとしては、速弾きを主軸としていますが、色んなジャンルの演奏技法を曲中に散りばめてきます。ロックからジャズ、カントリーまで何でも来いといった感じです。スラップやスライドギターなども得意としており、全体的なテクニックレベルの高さは半端ないです。
『Guitar Techniques』誌で有名ギタリストのプレイスタイルを真似して演奏した曲「Who’s Best?」を聴くと、彼が幅広い音楽性と高い表現力を持ち合わせているのがわかります。個人的にはチョーキングにかなり特徴のあるギタリストだと思います。独特のピッキングニュアンスがあるギタリストなので参考にしてください。
使用ギター:Suhr、Charvel
アルバム名盤:Erotic Cakes
参考動画:Fives、Who’s Best?
グレッグ・ハウ(Greg Howe)
マイケル・ジャクソンのバックギタリストとして活躍した実績もあるグレッグ・ハウです。ロックとフュージョンを組み合わせたような演奏スタイルです。グレッグ・ハウもかなりの速弾きです。それはもう高難易度フレーズをバンバン繰り出すといった感じです。
タッピング奏法に特徴のあるギタリストでもあります。グレッグ・ハウのタッピングは左手先行のフレーズが多く非常に難しいです。また、音楽理論的にも難解なフレーズが多く、本人曰く「わざとそうしている。」のだとか。バカテク超絶技巧を目指すのであればおすすめのギタリストです。
愛用ギター:Fender、ESP、Laguna Guitars
アルバム名盤:Introspection
参考動画: 「Sunney」
デイヴィッド・フュージョンスキー(David Fiuzynski)
これは完全に私の趣味です。上原ひろみのバンドでも活躍していたギタリストです。その演奏スタイルはもう何というか変態です。一見すると不協和音?といった民族的なフレーズを多く使用します。(バークリー大学の講師なので、わざとそうしているとしか思えないのですが…。)
2つのギターが合体したダブルネックギターを使用しています。また、ワウペダルを使用した演奏が上手なギタリストなので、その点はかなり参考になると思います。聴くとかなり癖になってしまうギタリストの1人です。
使用ギター:ダブルネックギター(メーカー不明。)
アルバム名盤:Time Control(Hiromi’s Sonicbloom)
参考動画: Time Out
ジャズ系ギタリスト
ウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)
ジャズ界の巨匠ウェス・モンゴメリーです。ジャズギター界に大きな影響をもたらしました。特徴的な演奏スタイルは何といってもオクターブ奏法です。かなり速いフレーズでも 親指一本で弾きます。普通の人はあんなのできません。
ギターソロのフレーズが「単音→オクターブ奏法→コードソロ」という流れになっている曲が多く、それを意識するとかなり聴きやすいのではないでしょうか。ジャズギターを勉強するのであればまず、この人を勉強するべきです。
使用ギター:Gibson L-5 CES
アルバム名盤:Full House
参考動画:Round Midnight
パット・マルティーノ(Pat Martino)
パット・マルティーノはかなり太いギター弦を張り、厚いピックを使用していることで有名です。ジャズギターでは珍しく16分音符を弾きまくります。(マシンガン奏法とも呼ばれます。)
しかし、それよりも重要なのが、彼が提唱している「マイナー・コンバージョン」理論です。簡単に言うと、全てのコードをマイナースケールで解釈するということです。ギタリストはマイナーペンタトニックなどのマイナー系スケールに慣れているということもあって、この理論は即興演奏においてかなり重要な考え方の1つです。ぜひ、参考にしてみてください。
使用ギター:Benedetto
アルバム名盤:Exit
参考動画:Sunny
ジョー・パス(Joe pass)
ソロギターで有名なジョー・パスです。演奏スタイルの特徴は、メロディアスなコードワークです。 ギター1本で様々なコードヴォイシングを巧みに使いながらフレーズを構築していきます。
ジョー・パスの音楽はかなり教科書的だという意見もあります。ジョーパスのフレーズを勉強することは、ジャズだけでなく、全ての音楽理論やギターフレーズを学ぶのにかなり有用です。
使用ギター:Gibson ES-175D
アルバム名盤:Virtuoso
参考動画: All Things You Are
パット・メセニー(Pat Metheny)
天才ギタリストのパット・メセニーです。グラミー賞を20回も受賞していることから、作曲家としての音楽性の高さも評価されているギタリストです。ジャズ畑の人なのですが、ポップよりの作品も多く、ジャズの入りとしては聴きやすいんじゃないでしょうか。有名曲の「Last Train Home」はジョジョの奇妙な冒険のEDとしても使用されていましたね。
ギター音色が特徴的で、コーラス、ディレイ成分が多めの丸い音です。ピックの持ち方も特殊で、親指・中指・人差し指を使ってピックを持っています。音色を聴いただけでもパットメセニーだとわかる個性的な音使いです。
使用ギター:Gibson ES-175、Ibanez、GRETCHなど…
アルバム名盤:Still Life
参考動画: Last train Home
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ジャズ、フュージョン系のギタリストのフレーズはかなりコピーしにくいかと思いますが、練習すればその分だけ上達するのは間違いないです。最初のうちはスロー再生などを駆使して取り組んでみてください。
ギターの奥深さがわかると思います。
参考になれば幸いです。
では!