今回は、コード進行から楽曲のキー(Key)を判別する方法について初心者でも簡単にできる方法を解説したいと思います。
※あくまでざっくりと把握する方法になります。
キー(Key)とコードの関係
楽曲を聴いている&演奏していると”あること”に気づくと思います。それが楽曲中で何度も使用される「コード」があるということ。
それは楽曲にはキー(Key)というものが存在し、それをもとにしてコードやメロディが作られているからです。例えば、Key:C(ハ長調)の場合、よく使用されるコードは以下の7つになります。
楽曲でよく使用されるコードたち
これら7つのコードは「ダイアトニックコード(Diatonic Chord)」と呼ばれ、その楽曲における主要のコードとなります。
したがって、「ダイアトニックコードをうまく参照すれば、その楽曲のKeyがわかる」ということですね。こういった関係が音楽にはあるという前提知識のもと、今回はコード進行をみて楽曲のKeyを判別する方法を解説したいと思います。
3つのメジャーコードを探す
一番有用だと考えられる方法が「メジャーコードを探す」という方法です。
これはダイアトニックコードでは①メジャーコードが3つ存在し、②一番使用されることの多い主要三和音であることに由来します。
例えば、検索ランキングトップ優里の「ドライフラワー」のコード譜(Uフレットより参照:https://www.ufret.jp/song.php?data=72495)をみてみましょう。
コード進行を見ると「C」、「G」、「D(Dsus4)」の3つのメジャーコードが多く使用されていることがわかると思います。
これらの3つのメジャーコードが含まれるKeyのダイアトニックコードをみると….。
どうやらKey:Gのダイアトニックコードがそれに該当しそうですね。したがってこの楽曲はKey:G(ト長調)ということになります。
もう1つスピッツの「チェリー」という楽曲についても見てみます。すると「C」、「G」、「F」という3つのメジャーコードがよく使用されていますね。
このコード群が含まれているダイアトニックコードを探すと…。
Key:Cということになりますね。したがって、この楽曲はKey:C(ハ長調)になります。これがコードからキーを判別するメインの方法になります。
最後のコードを参照する
もっと簡単な方法を紹介します。最後のコードを見ることです。
楽曲の最後は、そのKeyのコード(主和音)で終わることが多いという特性があります。その方が楽曲としてはしっくり終わることができるからですね。
楽曲の最後をみてみると「チェリー」は、Cコードで終わっています。したがって、この楽曲はKey:C(ハ長調)ということになります。簡単ですね。
しかし、この方法はすこし気をつけなければいけません。例えば「ドライフラワー」を見てみると、最後のコードは「C」になっておりKey:Cになってしまいます。
このように、全ての楽曲がこの法則にあてはまるわけではありません。正答率としてはざっくり60%ぐらいでしょうか。簡単なので、よく知られている方法なのですが、間違ってしまうこともあるということだけ頭に入れておくといいかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、Keyの判別方法について解説してきました。キーが把握できると、使用するコードの整理ができますし、アレンジも自由にしていくことができます。
一方で、紹介したキーの判別方法だけでは、楽曲のキーを判別しにくいことがよくあります。特に、ポップスだとキーがあいまいなのが、逆に聴き手にとって心地よいというような側面もありますので、無理にキー(Key)を規定する必要がない場合があるということだけ最後に言っておきたいと思います。
参考になれば幸いです。
では!