音程についてみていきたいと思います。前回の記事の続き。今回は、下行音程について見ていきたいと思います。
音程(インターバル)を全盲羅!
ということで、今回は、下行の音程(インターバル)について順番に取り上げてみたいと思います。最後はクイズ形式になっているのでやってみてください。
短2度(minor 2nd)
まずは「短2度」の下行です。この音程は鍵盤では「半音隣の音」になります。下行にすると情緒的な印象があります。
ベートーヴェンの「エリーゼのために」がそうですね。冒頭からこの音程が連続されているので印象的です。
・徹子の部屋のテーマ
・ガキ使の効果音「松本OUT~」
・紅蓮華 / LiSA
長2度(Major 2nd)
次は「長2度」。例えば、The Beatlesの「yesterday」の冒頭は長2度下行です。もちろん、国家「君が代」の歌い出しも長2度音程になります。
・奏 / スキマスイッチ
・メリーさんの羊
・火曜サスペンスのテーマ
・必殺仕事人のテーマ
短3度(Minor 3rd)
次は「短3度」。これは童謡の「かっこう」という楽曲があります。The Beatlesの「Hey Jude」という楽曲でも使用されています。
・STAY TUNE / Suchmos
・3分クッキングテーマ曲
長3度(Major 3rd)
次は「長3度」です。ベートーヴェンの「運命」がこれにあたります。Oasisの「Wanderwall」なんかも印象的ですよね。
・Giant Step / Charie Parker
・タマムシシティ / ポケットモンスター初代BGM
・メルト / ryo
完全4度(Perfect 4th)
続いて「完全4度」という音程。これは民謡「ゆかいな牧場」がそうですね。他には、ゼルダの伝説のメインテーマ(表の地上) なども印象的ですね。
・グルメレース / 星のカービィ DX
・209番道路 / ポケットモンスターDP
・栄の活躍 / サマーウォーズより
減5度、増4度(トライトーン、三全音:Tritone)
続いて「減5度(増4度)」です。これは、トライトーン(三全音)とも呼ばれ、音楽的にはかなり重要な音程です。
Pearl Jamの「Even Flow」という楽曲のAメロが非常に印象的ですね。少し音痴に聴こえてしまう(?)のはトライトーンのせいなのかもしれません。
・Turn Back,O Man / Godspell
・YYZ / Rush
完全5度(Perfect 5th)
「完全5度」です。映画「Back to the future (バック・トゥ・ザ・フューチャー)」のテーマがそうですね。
短6度(Minor 6th)
続いて「短6度」です。この辺から、かなり低くなるという印象があり、暗さを感じます。ジャズ楽曲の「Take The A Train」で使用されていますね。
・You’re Everything / Chick Corea
長6度(Major 6th)
「長6度」。童謡の「赤とんぼ」で使用されていますね。Radio Headの「No Surprises」という楽曲で使用されています。
・Man in the Mirror / マイケル・ジャクソン
短7度(Minor 7th)
続いて「短7度」です。この辺からは楽曲において使用されることが少なく珍しいです。ジャズ楽曲の「Watermelon man」という楽曲がありますね。
長7度(Major 7th)
これもなかなか日本の楽曲が見つかりませんでした。やはり、この辺の音程になるとメインパートでは扱いにくいのかもしれません。
Cole porterの「I Love You」という楽曲を紹介しておきます。確かに聞いてみると不思議なメロディに感じますね。
・Have Yourself A Marry Little
・Christmas / Frank Sinatra
オクターブ(Octave)
最後にオクターブ(Octave)です。上行パターンはよく使用されるのですが、下行パターンはなかなか珍しいです。
ファイナルファンタジーの「ザナルカンドにて」という楽曲はそうですね。冒頭から使用されていてかなり珍しいパターン。
・ブラームス6つの小品 Op.118 イ短調
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、下行の音程についてみてきました。やはり下行になると楽曲は少なくなってしまう印象です。
参考になれば幸いです。
では!