今回はミクソリディアンスケールについてです。
ミクソリディアンスケールもメジャースケールから派生されるスケールです。
セブンスコード(〇7)で使用されるので、メジャー系とマイナー系の中間ぐらいですね。
ジャズやロックでも結構よく使用される重要なスケールです。
では、いきましょう!
ミクソリディアンスケールの構成
Cミクソリディアンスケールの構成は上記の図の通りです。
スケールの構成音は、メジャースケールの7thの音を半音下げたものです。
♭7thの音が特徴音です。これがセブンスコード(〇7)の不安定感を演出しています。
ミクソリディアンスケールの使い方
ミクソリディアンスケールはセブンスコード(〇7)コード上で使用されます。
特にメジャーキーのドミナントセブンスで使用されます。
①メジャーに解決するドミナントセブンス(Ⅴ7→Ⅰ)
キーがメジャーの場合のドミナントセブンスで使用されます。メジャーかどうかは前後のコードで判断します。
例)Dm→G7→C(ツー・ファイブ・ワン進行)
Dドリアンスケール→Gミクソリディアンスケール→Cメジャースケール
※この場合、トニックがCコードなので、メジャキーであることがわかります。
G7コード上でミクソリディアンスケールを使用できます。
構成音が同じなのでCメジャースケールを弾いても同じことになります。
②セブンスコード全般(〇7)
何だかんだでセブンスコード全般で使用できます。
セカンダリードミナントや唐突に出てきたセブンスコードでも大丈夫です。
※〇7で使用できるスケールはたくさんありますが、ミクソリディアンスケールはその中でも”癖のないスケール”という感じです。
例1)G7→Em(5度下のコードに解決しないセブンスコード)
例2)G7→C7(ブルースなどでよく使用される進行)
Gミクソリディアンスケール→Cミクソリディアンスケール
ミクソリディアンスケールの覚え方
ミクソリディアンスケールの覚え方は1つです。
①メジャースケールの7thを半音下げたスケール
上記にも記載したのですが、メジャースケールの7thを半音下げます。
セブンスコードで使用するので♭7thが含まれているということです。
例)Gメジャースケール:G・A・B・C・D・E・F#
Gミクソリディアンスケール:G・A・B・C・D・E・F
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ミクソリディアンスケールは案外よく使用されるスケールです。
〇7コード上で使用されるスケールの中では”癖がなく無難に使用できるスケール”というイメージです。
逆に言うと癖がないので印象に残りにくいということがあります。
時と場合によっては癖のあるオルタードスケールやコンビネーションディミニッシュが使用されます。
〇7コード上のスケールについては奥が深いので、ひとまず基本のミクソリディアンスケールを覚えておきましょう。
〇7コード上のスケールについてはこちらで解説しています。
ドミナントセブンス(〇7)とスケールの選択【音楽理論】
参考になれば幸いです。
では!