スケール(音階)理論

ロクリアンスケールを使いこなす【音楽理論】



今回は、ロクリアンスケールについて解説します。

ロクリアンスケールもメジャースケールから派生されるスケールです。
これらの中では一番影がうすいスケールだと思います。


では、いきましょう!


ロクリアンスケールの構成

 



Cロクリアンスケールに構成は上記の図の通りです。
マイナー系スケールなので♭3rdが含まれています。


スケールの構成は、ナチュラルマイナースケールの2ndと5thの音を半音下げたものです。
スケールの特徴音は♭2ndと♭5thになります。
♭2ndが含まれているので、不穏な感じがします。また、♭5thというのはブルーノートとして使用される音でもあります。

 

 

ロクリアンスケールの使い方


ロクリアンスケールが使用されることは稀です。ぶっちゃけあまり使用されません。
基本的に使用されるのは以下の1パターンだと思います。


①○m7(♭5)コード(特にマイナーキーの場合)
 ロクリアンスケールはマイナーキーの○m7(♭5)で使用されます。
つまり、Ⅱm7(♭5)コード上ということになります。メジャーキーではほとんど使用されません。

例)Dm7(♭5)→G7→Cm(マイナーキーのツー・ファイブ・ワン進行)
  Dm7(♭5)上でDロクリアンスケールを使用。

※メジャーキーの場合は、Ⅶm7(♭5)で使用できます。
 ただ、メジャーキーでⅦm7(♭5)を使用することはあまりないです。


ロクリアンスケールの覚え方


ロクリアンスケールの覚え方には2つあります。
個人的には2つ目の覚え方が実践的だと思います。


①ナチュラルマイナースケールの2ndと5thを半音下げたスケール
 上記にも記載したように、ナチュラルマイナースケールを基準として2ndと5thの音を半音下げます。

例)Cナチュラルマイナースケール:C・D・E♭・F・G・A♭・B♭
  Cロクリアンスケール: C・D♭・E♭・F・G♭・A♭・B♭

※Cロクリアンスケールは、D♭メジャースケール(半音上)と同じ構成です。下記で説明しています。 



②半音上のメジャースケール
 ロクリアンスケールがメジャースケールの7番目から始めたスケールだからです。
 逆を言えば、半音上のメジャースケールということになります。

例)Bロクリアンスケール:B・C・D・E・F・G・A
  Cメジャースケール: C・D・E・F・G・A・B

 

まとめ



いかがでしたでしょうか。

このスケールはあまり使用されないので、参考程度でいいと思います。
(変態的なダークな曲を作りたいという方にはいいんじゃないかと思います…)


ただ、スケール構成音の考え方などは、他のスケールを理解する際に重要なので把握しておいてください。



参考になれば幸いです。



では!


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だっとさん
ピアノ、ギター、作曲をする音楽家。ポップス、ロック、アニソン、ボカロなどの楽曲分析、音楽理論、DTM、ギター機材関連の情報を発信! Youtubeでも動画配信しているので見てね!