DTMの主役音源ともいわれるシンセサイザー。電子音楽(EDM)はもちろん、現代では様々なジャンルの楽曲に使用されています。
そういうこともあって、各メーカーが様々な音源を販売して凌ぎを削っています。一方、初心者にとっては「色々な製品がありすぎてよくわからない..。」という方が多いのではないでしょうか。(そもそもシンセ音源は色々とややこしい…。)
今回は、そんな方に向けて「これを持っておけばOK。」という定番シンセサイザー音源をまとめてみました。
では、いきましょう!
Serum / Xfer Records
Serum / Xfer Records メーカ-サイト
かなり人気のシンセサイザー音源です。おすすめシンセ音源というとまずこれが一番にあげられるのではないでしょうか。
ウェーブテーブル方式のシンセサイザーで、オシレータ―もたくさん収録されているので、幅広い音作りが可能です。デフォルトでAnalog 42種類、Degital 56種類、Spectral35種、Vowel11種類があり、この中から選ぶだけでも目的の音に近い音を出すことができます。
※オシレーター:プリセットみたいなもので、ここから基本音色を選ぶ。
ウェーブテーブル方式:サンプルや波形を合成して音作りする方式。
あと、これがおすすめな理由なのですが、操作画面がわかりやすいです。パラメータを変更すると、どこが変化したかが視覚的に把握できる仕様となっています。初心者の方でも、「あ~こうなるんだ..。」という風に勉強しながら使用することができます。
エフェクトも充実しており、HYPER / DIMENSION、Distortion、Flanger、Phaser、Delay、Chorus、Compressor、Reverb、EQ、Filterの10種類です。この中でも、Fhaser、Chorus、Delayなどの空間系エフェクトはかなり使い勝手が良い印象です。
ただ、よくも悪くも全体的にデジタルなサウンドです。オケに馴染むような温かみのある感じが欲しいのであれば、他の音源もあわせて検討してみるといいと思います。
価格や製品詳細はこちら。
Massive X /Native Instrument
Massive X / Native Instrument メーカーサイト
これもめちゃくちゃ有名です。名前だけなら聞いたことがあるのではないでしょうか。Native Instruments大容量音源のKOMPLETEに収録されていることもあって使用している人が多いです。初心者からプロまで圧倒的ユーザー数を誇るのが特徴です。
ユーザー数が多いので、音作りのノウハウ情報がネット上で多いのも初心者におすすめの理由ですね。
この製品もウェーブテーブル方式の音源です。これもSerumと同様、画面が見やすく操作しやすいです。実際に、Serumを使用したことがある人であれば、扱いやすい仕様になっています。(個人的には、Serumの方がよりわかりやすいと思います。)
音色としては、Serumより温かみのある音色です。ポップスなどの音楽にもぶち込むことができます。また、パラメーターを変更することで、音色を劇的に変化させることができ、Serumよりはバリエーション豊かな音作りができると思います。
単体では、Serumの方が安価ですが、KOMPLETE12に収録されているというのが強いです。ドラム、ベース、ピアノなども合わせて必要なのであれば、KOMPLETEを買ってしまってもいいと思います。
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Sylenth1 / Lennar Digital
Sylenth1 / Lenner Digital メーカーサイト
ソフトシンセの定番中の定番音源です。発売から10年以上経っていますが、未だに多くの人に使用されている老舗メーカーです。
操作性がシンプルで使い勝手の良い音源です。これが長年使用され続けてきた理由だと思います。あと、CPUへの負荷が軽めというのも利点です。
音色としてはゴリゴリのデジタルサウンドだけでなく、フィルターを絞ることで、アナログチックな温かみのある音作りが可能なので、どんなジャンルでもオールマイティ―に使用できます。
ただ、Massive やSerumと比較すると、プリセット音色が少ないので、複雑な音作りはできません。
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Sylenth1 / Lenner Digital メーカーサイト
Spire / Reveal Sound
Spire / Reveal Sound メーカーサイト
ロシア製のシンセサイザー音源のSpireです。これも古くから人気の製品です。
これも操作性がわかりやすく、音作りがしやすいです。シンプルで直感的。音作りをしていてよくわからなくなった時にも、すぐに初期設定に戻すことができるイニシャライズボタンが地味にありがたいです。
プリセットは900種類以上が用意されており、その中でもすぐに使用できるような音色が多いのも良いところ。適当にポチポチ探していても、気に入った音色が見つかるのではないでしょうか。
ただ、これもSerumやMassiveより幅広い音作りはできません。それほどガチではなく、アクセント的に使用したいという方にはおすすめできる音源です。
音色については、Sylenth1とMassiveの中間くらいと言われます。適度に柔らかさもあり、温かみのある音です。ゲーム音楽とかに合いそうな音色ですね。
シンセサイザーとして基本的な機能が備わっており、すべての機能が平均点以上のバランス良いシンセサイザーだと思います。
価格や製品詳細はこちら。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
定番シンセサイザー音源を4つに厳選して紹介しました。色々ありますが、ひとまずこれで十分だと思います。
よく言われることなのですが、シンセ音源において一番重要なのは、1つの製品を使いまくるということです。そうすることで、他のシンセ音源についてもよくわかるようになります。
無料版などもあるので、一度試してみてはいかがでしょうか。
参考になれば幸いです。
では!