今回は、米津玄師のLOSERです。
アルバム曲ですね。
では、いきましょう!
キー:F#マイナーです。
(#3つ)
イントロ
3小節目:B
なぜBメジャーコードが使用されているのか。
2つの解釈があります。
①メロディックマイナー・ダイアトニックからの借用。
F#メロディックマイナー の Ⅳから借用しています。
・F#メロディックマイナー・ダイアトニックコード
F#m・G#m・Aaug・B・C#・D#dim・Fdim
マイナーキーの場合は、ナチュラルマイナーだけでなく、
3種類のマイナーダイアトニックを使用することができます。
詳しくはこちら:マイナースケールを使いこなす【音楽理論】
②セカンダリードミナントの3和音。
Ⅳのセカンダリードミナントですね。
本来はB7コードですが、この曲では3和音を使用しています。
4小節目:C#7
Ⅴ7ですね。この曲がマイナーキーである理由です。
C#7→F#mとなり、ドミナントモーション(Ⅴ7→Ⅰm)になります。
※Ⅴ7というコードは、ナチュラルマイナーダイアトニックには存在しません。
このコードは、ハーモニック・マイナーからの借用です。
Aメロ
Aメロ全体:
イントロと同じ進行です。
Bメロ
1~3小節目:D→E→F#m→A→B→C#7
この部分かっこいいですね。
ベースラインが上行していく進行です。
サビへの高まりを演出しています。
ナチュラルマイナー・ダイアトニックが主体です。
(Bコードは、メロディックマイナー。)
8小節目:C#7
サビ前のⅤ7コードです。
簡単に言うと、「行くぜっ。」っていうようなコードです。
サビ前はⅤ7コードが使用されることが多いです。
サビ
サビ全体:
転調しています。
キー:F#メジャー
(#6つ)
マイナーキーからメジャーキーにすることによって、
曲の雰囲気が明るくなり、サビの盛り上がりを演出することができます。
1~2小節目:D#m→B→C#→F#
小室進行です。Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰですね。
サビは、この進行のみで作られています。ポップスでは非常によく使用される進行です。
詳しくはこちらで解説しています。
定番コード進行③:小室進行
間奏
「パッパ~ラ、パッパッパラ…」の部分。
1~2小節目:D#m→B→C#→F#
小室進行です。サビとほぼ同じです。
5~6小節目: B→C#→ D#m→ F#
ベースラインが上行していく進行です。
ラストのサビへの高まりを演出しています。
ダイアトニックコード内のコードを使用しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
サビでの転調が印象的です。
小室進行は、ポップスでは非常によく使用されます。
参考になれば幸いです。
では!