アニメ『チェンソーマン』7話EDの「ちゅ、多様性。」についてみていきます。
「ちゅ、多様性。」のサウンド感
すこし懐かしいサウンドだったので取り上げてみました。イントロを聴いた瞬間まさしく”あの”サウンドです。
作編曲は「真部脩一(まべしゅういち)」さんということで、なるほど納得です。
真部脩一さんというと、バンド『相対性理論』のメンバーであり、そのサウンドは聴いた瞬間にすぐわかってしまうぐらい独特です。
“東洋風のチャイナっぽい”サウンド?
この楽曲を聴いてみると、どこか東洋風のチャイナ(中国)っぽいサウンドがすると思います。これらの要因についてすこし触れてみたいと思います。
16分のギターカッティング
まずは、リズムです。クランチ気味のエレキギターで16分カッティングということでこれが独特のサウンドを放っています。
このギターカッティングは、相対性理論の楽曲「LOVEズッキュン」でも用いられており、この楽曲を特徴づけるリズムとなっています。
BPM150の16分の裏にアクセントがくる比較的速いフレーズになっており、少しだらっとした雰囲気の楽曲のなかでは、際立つリフとなっています。
フレーズで用いられるスケール
続いて、フレーズの音使いについて見ていきます。この楽曲でよく用いられているのが、ご存知の通りペンタトニックスケール(Pentatonic Scale)ということになります。
これが東洋なテイストの肝となっており、さらに特徴的なのがイントロではただスケールを上下行しているだけという部分です。
スケールを上下するだけというのは、フレーズとしては”単調”なのであまり用いられないのですが、これによって飾りっ気のないペンタトニックサウンドがもろに出ているのだと思います。
コード進行について
さらに、裏で鳴っているコード進行はⅣ-Ⅴ-Ⅲm-Ⅵm(4536)の王道進行です。
Bメロではただの王道進行ではなく、Key:Bの主音であるB音をペダルトーンに使用したテンション感のある響きになっています。
これが浮遊感のあるサウンドの要因の1つでもあります。王道進行は相対性理論の楽曲「LOVEズッキュン」のサビでも用いられているコード進行であり、これもサウンド感が類似している部分だと思います。(Ⅳ-Ⅴ-Ⅲ-ⅥmでⅢがメジャーコードになっています)
〇 LOVEズッキュン~サビ抜粋~
まとめ
いかがでしたでしょうか。
すこし懐かしいサウンドを感じてしまったので取り上げてみました。やはり、ペンタトニックスケールというのは、東洋風の雰囲気とマッチするスケールといえそうです。
参考になれば幸いです。
では!
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