コード(和音)理論

3和音(トライアド)と4和音(テトラッド)の違い【音楽理論】



今回は、3和音と4和音の違いについて解説します。もちろん音数が違うのですが、それ以外にも様々な要因が異なります。

特に、〇mコードと〇m7コードは似ており、違いが曖昧なまま演奏してしまうということがよくあります。

では、どうやって使い分けるのか、ということについて解説していきます。


では、いきましょう!


3和音はシンプルな響きで、コードの性質が強い


3和音のことを”トライアド”といいます。3和音の特性としてシンプルな響きで、安定した感じがするということがよく言われます。

それは余分なものを含まないからですね。音楽というのは音を重ねれば重ねるほど、曖昧になっていき、響きがぼんやりするという特徴があります。時に”音楽は引き算”といわれるのもそのせいですね。

そう考えると、ギターで頻繁にもちいいられるパワーコードはルートと5度のみで構成されており、強い響きがします。これがパワーコードと呼ばれる理由です。


4和音は抽象的で、浮遊感が出る。



逆に、4和音になると音の性質が薄れて、抽象的な感じがするようになります。これは、コードの構成音に理由があります。

4和音には、3和音のコードが含まれているからですね。

・〇▵7の場合
例えば、C▵7には、Emの構成音が含まれています。

C▵7コード:C・EGB
Emコード:EGB

太字の部分が共通していますよね。
C▵7には、Emという暗い響きが含まれているんです。なので、明るい響きが少し中和されるんですね。



・〇m7の場合
これも同じです。Em7にはGの構成音が含まれています。

Emコード:E・G
Gコード:

太字の部分が共通していますよね。
Em7には、Gコードの響きが含まれているんです。
なので、暗い響きが少し中和されるんですね。


響きの印象が大まかに異なる。

 



大まかに分類すると、こんなイメージでいいと思います。

3和音は、コードの性質がもろに出ます。
4和音になると、少し性質が弱まるんですよね。

ちなみに、〇7は、明るい響きと暗い響きが合わさった感じです。
アドリブに関していうと、このコード上では基本的に何をしてもいいです。
何色にも染まらない一番自由なコードです。


まとめ



いかがでしたでしょうか。

明るい雰囲気を強調したい時には、3和音を使用しましょう。
ロックや、アニソンなど元気な曲にはピッタリです。

逆に、ジャズなどのように落ち着いた感じを出したいのであれば、
4和音を使用すればいいと思います。



曲の印象や状況によって、使い分けられるといいですね。
ぜひ、作曲やアレンジに活用してください。



では、また!




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だっとさん
ピアノ、ギター、作曲をする音楽家。ポップス、ロック、アニソン、ボカロなどの楽曲分析、音楽理論、DTM、ギター機材関連の情報を発信! Youtubeでも動画配信しているので見てね!