今回はフリジアンスケールについて解説します。
こちらもメジャースケールから派生されるスケールです。
ただ、このスケールの使用頻度はあまり高くないと思います。
ただ、強烈な響き放つスケールなので「ここぞっ」という場面で使用すると効果的かもしれません。
では、いきましょう!
フリジアンスケールの構成
Cフリジアンスケールの構成は上記の図の通りです。
マイナー系スケールなので♭3rdが含まれています。
スケール構成は、ナチュラルマイナースケールの2ndを半音下げたものです。
スケールを特徴づける重要な音は♭2ndです。この音が非常に怪しげな中近東風な雰囲気を放っています。
フリジアンスケールの使い方
このスケールが使用されることはかなり稀なのですが、
基本的に使用される場面は主に1つです。
①セカンダリードミナントのⅢ7
ダイアトニックコード上のⅢm7ではなく、Ⅲ7なのが注意点です。
これはスケール音に♭2nd(♭9th)と♭6th(♭13th)の音が含まれているからです。
Ⅲm7の場合は、♭9thと♭13thがルート音と半音隣でぶつかる(アボイド)になるのでよくないです。
Ⅲ7の場合は、♭9thと♭13thがテンションになるので、うまい具合に響くようになります。
例)Em7の場合:E・F・G・A・B・C・D
(F音とC音がコード構成音と半音隣でぶつかるのでアボイドノート。)
E7の場合:E・F・G・A・B・C・D
(〇7にはアボイドノートがないので問題なし。)
フリジアンスケールの覚え方
フリジアンスケールの覚え方は2つです。
①ナチュラルマイナースケールの2ndを半音下げたスケール
ナチュラルマイナースケールの2ndを半音下げます。
この♭2ndが強烈な響きを演出するので、これさえ覚えておけばフリジアンスケール感は十分に出ます。
例)Eナチュラルマイナースケール: E・F#・G・A・B ・C・D
Eフリジアンスケール: E・F・G・A・B ・C・D
②メジャースケールの第3音からはじめたスケール
フリジアンスケールは、メジャースケールの第3音から始めたスケールです。
メジャースケールを意識すれば、フリジアンスケールを弾くことができます。
例)Cメジャースケール:C・D・E・F・G・A・B
Eフリジアンスケール:E・F・G・A・B ・C・D
※構成音はどちらも同じになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はフリジアンスケールについて紹介しました。
このスケールはあまり使用されることはないので、参考程度に知っているといいと思います。
(逆に考えると、このスケールを使いまくることで個性が出るかもしれません…。)
参考になれば幸いです。
では!