音楽の三大要素のなかでは忘れられがちな『リズム』という要素。ドラムをやっていない人にとっては曖昧な部分が多いのではないでしょうか。
今回は、ギター、ベース、ピアノを演奏する人たちに向けて「これだけは知っておいて欲しい!」という項目について簡単に解説します。「リズムを理解する」ことで必ず「リズム感は向上」します。ぜひ最後まで見ていってください。
では、いきましょう!
拍子(Time)
まずは「拍子(英語:Time)」についてです。「あの演奏はタイム感がいい」なんか耳にしますよね。これは楽曲全体のリズムのことをいいます。まぁリズムの繰り返しということになります。言葉でいうと少し抽象的でわかりにくいですが、馴染み深いので聴いた方が早いです。
四拍子のリズム
「1、2、3、4…」という具合にリズムをとることを四拍子といいます。4分の4拍子という言葉はみんな知っているのではないでしょうか。世の中の大半の楽曲はこの四拍子のリズムです。一番馴染みがあって分かりやすいですね。
三拍子のリズム
次いで「三拍子」。これは「1、2、3…」というリズムですね。ワルツで使用されるパターンです。ポップスやアニソンでは希に使用されるぐらいですかね。基本的には四拍子と三拍子がポピュラー音楽でのシェアを獲得しています。
変拍子のリズム
四拍子と三拍子以外のリズムを「変拍子」といいます。例えば、五拍子、七拍子といったリズムですね。ただ、これらのリズムを使用すると一気にややこしくなり、メロディを歌うのも難しくなるので大衆向けのポピュラー音楽には使用されないケースが多いです。
小節(Bar)
拍子を理解するうえで欠かせないのが「小節(Bar)」という概念です。これは一言でいうと『拍子のひとまとまり』を表します。楽譜における小節線というのは、「1、2、3、4….」のひとまとまりを区切る役割をしているんですね。例えば、四拍子の場合だと1小節は以下のようになります。
拍(beat)
次は、「拍(ビート:beat)」です。これは四拍子でいうところの「1、2、3、4…」というような刻みのことをいいます。
1小節内に拍をどれだけ入れるかで楽曲のノリがずいぶんと変わってくるのです。リズム理論についてはこれらの『拍子』と『拍』の概念を覚えてしまえば大体のことは理解できるようになります。
8ビート、4ビート
するとよく耳にする「8ビート」というのがわかってくるのではないでしょうか。これは「1小節で8拍ならしている」ということ。8分音符を基本単位としたリズムになります。特に3拍目と7拍目にアクセントをおいて演奏され、ロックはもちろん、ポップスでも本当に多用されます。
「4ビート」の場合は、その半分で「1小節で4拍ならす」ということになります。4分音符を基本単位としたリズムです。8ビートと比べるとゆったりとした雰囲気に感じると思います。この『拍(Beat)』を調節することによって楽曲の疾走感は全く違ってきます。
オモテ・ウラ(表拍・裏拍)
次は「オモテ・ウラ」の概念です。よく「ウラを感じて演奏しろ!」みたいなことは言われますよね。それがこの「オモテ・ウラ」というものです。これは正確にいうと「表拍、裏拍」のことになります。
先ほど説明した『拍(beat)』のオモテ、ウラということになります。つまり「ウラを感じて演奏する」ということは拍の2倍のリズムを感じて演奏する必要があるということです。
ダウンビート(Dawn Beat)
オモテ、ウラに関連する用語として「ダウンビート・アップビート」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか。「ダウンビート」とは「表拍」のことです。つまり「表拍を強調して演奏してくださいよ~」ということなのです。ダウンビートはこんな感じです。「タツ、タツ、タツ、タツ..」って感じですね。
ダウンビートの曲はどこかドッシリとした前のめりの感覚があります。バスドラムとスネアドラムを追加してカッコよくしたのがこちら。
アップビート(Up Beat)
逆に「アップビート」とは「裏拍」のことです。この場合は「裏拍を強調して演奏してくださいよ~」ということなのです。どちらか言うと「アップビート」の方が馴染みがあるかもしれません。「ツカ、ツカ、ツカ、ツカ..」って感じですね。
どこか軽やかで疾走感があるのがアップビートの特徴です。ポップスやアニソンではこちらの方が良く使用されている印象があります。バスドラムとスネアドラムを追加してカッコよくしたのがこちら。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はリズムの基本について紹介しました。これだけを知っているだけでも演奏者としてレベルアップ間違いなしです。リズムを意識することで必ずリズム感は良くなります。ぜひ、覚えてみてください!
参考になれば幸いです。
では!