今回は、コード進行についてやりたいと思います。
かっこいいロック系コード進行
今回は、タイトル通り、洋楽のロック系楽曲で使用されることの多いコード進行についてやっていきます。それがこれらのコード進行ですね。
・Wonderwall / Oasis
・Boulevard Of Broken Dreams /Green Day など
・Can’t stop / Red Hot Chili Peppersnなど
これらのマイナーコードから始まるコード進行というのは、洋楽で使用されることが多く、ポップスではあまり見かけないものとなっています。響きも非常に洋楽っぽい雰囲気がありますね。
マイナーコードから始まるポップスシーンで頻用されているコード進行として小室進行(6451)がありますが、これは、後半部分がⅣ-Ⅴ-Ⅰのメジャー系カデンツになっていることから、メジャー要素が割と感じられ、暗い中にもどこか切ないような中間ぐらいの印象を受けます。
・Summer / 久石譲
・青いベンチ / サスケ
・Get Wild / TM REVOLUTION
・千本桜 / 黒うさP 等…
もちろんメジャー系の楽曲でもかっこいい楽曲は存在していますが、日本のメジャー系楽曲というのは広い目で見ると、”かわいい”や”キラキラ”、”爽やか”といった印象が多く、いわゆる”マジでクソかっけえ”というのはマイナー系に多いような気がしています。
やはり、かっこいい楽曲をつくるならマイナー調のコード進行が雰囲気が出るというのは何となくわかるのではないでしょうか。
① 6152(1374)進行の魅力について
このコード進行がかっこいい理由は2種類あると考えられます。1つは、最後のⅡのコードがメジャーコードになってしまっていることです。これをマイナーディグリーで記載すると、1374(Ⅰm-♭Ⅲ-♭Ⅶ-Ⅳ)になっており、Ⅳの部分がメジャーコードになっているのがわかりますね。
楽曲としてはドリアンモード(Dorian mode)であると言えます。従って、これをKey:Fmで使用するからこそかっこよさが増しているものであると考えられますね。
もう1つは、このコード進行に4度進行が繰り返されていることにあります。これらの4度進行はアーメン終止(Amen Cadence)だとか、海外ではPlagal Cadenceなどと呼ばれますが、5度進行と比較して解決感が弱いという特徴があります。
これらの4度進行が繰り返されるコード進行として、6415進行(ポップパンク進行)がありますが、これもまた洋楽っぽい感覚がするため、日本ではロック系で使用されているのをよく見かけます。これについては何か関係があるものなのかもしれません。
・Re:make / One OK ROCK
・ワタリドリ / [Anexandros]
・前前前世 / RADWIMPS
・Zero / B’z 等…
6152進行が、邦楽で使用されている例としてはあまりなく、楽曲として有名なものを見つけることができませんでした。最後の部分を4にした6154進行なんかがありますが、明るい印象になりますし、これも一部の楽曲でしか使用されていません。
・モザイクロール / DECO*27【Aメロ】
・Hitman / King Gnu
・アンビバレント / 欅坂46
やはりこれらの響きというのは日本ではあまり使用されないものであると言えそうです。
6134(1756)進行
これは、和声的な特徴としてはシンプルなものになっていますが、邦楽ではなかなか見られないようなコード進行となっています。
6543のように順次下行するようなコード進行はよくありますが、最後の部分が逆になっており、サブドミナントであるⅣで解決するかたちになっているのがポイントなのかなーと思います。
これはKing Gnuの「The Hole」という楽曲で使用されていました。King Gnuは洋楽の影響が強いということがあってこのような響きというのを楽曲に取り入れているのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、マイナー系のコード進行について見てきました。あまりこういう分け方は良くない気がしますが、やはり洋楽と邦楽には人気のコード進行に差があるのではないかと思います。
そういった観点で音楽を聴くのも面白いかもしれません。
参考になれば幸いです。
では!