今回は、DAOKO×米津玄師の打ち上げ花火です。映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の主題歌でした。作詞・作曲は米津玄師です。
では、いきましょう!
キー:G♭メジャー
(♭6つ)
Aメロ
Aメロ全体
コード進行はシンプルですが、リズムが少しややこしいので注意です。小節の4拍目にコードが移り変わります。
2〜3小節目
C♭→D♭→E♭m→D♭:Ⅳ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅴ
調号に♭が多いので、ややこしく感じるかもしれませんが、和声的にはそれほど難しくありません。サブドミナント→ドミナント→トニックの順です。
Bメロ
1〜2小節目
C♭→D♭→E♭m→G♭:Ⅳ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅰ
Bメロについても特定のコード進行を繰り返して使用されています。このコード進行パターンは、4561進行(正確な名前はないと思われる..)で、よく使用されます。
イメージとしては、Ⅳコードから順番に上行していき、最後にⅠで解決するといった感じです。このコードの上行が高まりや高揚感を演出してくれます。なので、サビにつながるBメロで使用されることが多いです。
このアプローチは米津玄師の楽曲でよくみられます。『LOSER』や『Flowerwall』、『アイネクライネ』もそうでした。いずれもBメロでコードが上行していくような進行が使用されています。以下の記事も参考にしてください。
LOSER / 米津玄師【コード進行分析】
Flowerwall / 米津玄師【コード進行分析】
アイネクライネ / 米津玄師【コード進行分析】
サビ
サビ全体
サビでようやくノリが出てくる感じですね。ここはリズムが肝となっています。リズムは以下のような感じですので参考にしてみてください。
1〜2小節目
C♭→D♭→E♭m→B♭m:Ⅳ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅲm
サビではこの進行が繰り返し使用されています。いずれもメジャーダイアトニックコードです。
Cメロ
7〜8小節目
D♭7/F→D♭sus4→D♭:Ⅴ/Ⅶ→Ⅴsus4→Ⅴ
分数コードが使用されています。前の小節でC♭→D♭→E♭mと、コードが上行しているので、その流れでベースラインがFになるようにしています。
D♭sus4→D♭というコードパターンは、よく使用されるパターンですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
使用されているコード進行は非常にシンプルです。むしろリズムが工夫されている気がします。リズムを上手く利用することで、コード進行はシンプルながらも楽曲に変化をつけています。
あと、やはりメロディが物凄くキャッチーですね。この辺りはさすがです。
参考になれば幸いです。
では!