菅田将暉の 3rdシングル『さよならエレジー』です。作詞・作曲は石崎ひゅーいさんです。ドラマの主題歌にもなっていましたね。
では、いきましょう!
キー:D♭メジャー
(♭5つ)
Aメロ
1~4小節目
B♭m→Fm7→G♭→A♭→D♭:Ⅵm→Ⅲm7→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ
ダイアトニックコードが使用されています。63451となっています。
5~8小節目
B♭m→Fm7→E♭m7→F7→B♭m:Ⅵm→Ⅲm7→Ⅱm7→Ⅲ7→Ⅵm
F7コードの部分にセカンダリードミナントが使用されています。次のB♭mコードへとドミナントモーションする形になっています。特にこのⅢ7はセカンダリードミナントの中でも突出して使用頻度の高いコードなので覚えておくといいかもしれません。(Ⅲ7→Ⅵmという流れが多いです。)
15~16小節目
E♭m7→F7→B♭m:Ⅱm7→Ⅲ7→Ⅵm
先程に説明した通り、セカンダリードミナントが使用されています。
メロディ:「どうせつかめないのに…」
F7コードの「つかめないのに」の部分にFコードの3rd音であるA音が使用されています。
Bメロ
5~7小節目
B→A→F7:♭Ⅶ→♭Ⅵ→Ⅲ7
B→Aというコード進行。♭Ⅵと♭Ⅶが使用されています。これはモーダルインターチェンジと呼ばれるものです。D♭ナチュラルマイナーダイアトニックコードのコードを使用することで、少し変わった雰囲気(マイナー特有の暗さ、カッコよさ)を演出することができます。
メロディ:「くりかえしてほしくて…」
「くりかえして..」の「え」の部分にD♭ナチュラルマイナースケールの音が使用されています。♭3rdの音で、マイナー感を象徴する音ですね。
サビ
2~5小節目
B♭m→Fm7→G♭→A♭→D♭:Ⅵm→Ⅲm7→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ
ここも63451のコード進行が使用されてます。Aメロと同じですね。
6~9小節目
B♭m→G♭→A♭→D♭:Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ
ここの部分では地味に小室進行が使用されています。定番コード進行です。この進行は、小室哲哉のGetwildを初めとして、久石譲のSummer、エヴァの残酷な天使のテーゼなどの様々な曲に使用されている進行ですね。
詳しくはこちら。定番コード進行③:小室進行
Cメロ
2~5小節目
G♭→A♭→Adim→B♭m:Ⅳ→Ⅴ→♯Ⅴ→Ⅵm
dimコードが使用されています。経過音としての役割です。A♭コードとB♭mコードを半音で繋ぐことによって、コード進行をスムーズにしています。
ちなみにF7コードでも同じような効果を得られます。構成音が似ている(代理コードとして機能する)ためです。
Adimコード:A・C・E♭
F7コード:F・A・C・E♭
まとめ
いかがでしたでしょうか。
曲全体のコード進行としては、ダイアトニックコード中心でそれほど難しくなかったと思います。個人的には少し昔のブルース、ロック感を漂わせるようなカッコいい曲だと思いした。
参考になれば幸いです。
では!
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