コード進行・楽曲分析

流行りメロディの”バズ要素”の共通点とは?~ハイトーンを響かせろ!オクターブ跳躍の爆発力と魅力~

今回も、メロディについてやっていきたいと思います。分析する中で、かなり大きな傾向が見られたのでぜひ最後まで見てください(私も、かなり意外な結果でした)

流行りメロディの”バズ要素”か?

近年、流行りの楽曲について”ある共通点”を探っていこうかなと思います。例えば、「踊 / Ado」という楽曲の冒頭フレーズ。


さらに、THE FIRST TAKEに出演したことでバズったといえる「猫 / DISH」という楽曲。

オクターブ跳躍の魅力

気づいた方はいるかもしれませんが、今回、着目したいのが「オクターブ跳躍」と呼ばれる手法です。(※過去にも同様の記事を書いたことがあるのですが、やはり目立つので楽曲についてアップデートしておきます)

これは、メロディが1オクターブの音程を移動すること。かなりの音域を行き来するため、リスナーには聴覚的なインパクトを残すことができると考えられます。


例えば、このオクターブ跳躍を冒頭で持ってくる有名曲としては「星に願いを」という楽曲です。


他には、松任谷由実の「やさしさに包まれたなら」という楽曲とかもそうですね。

オクターブ跳躍においては「上がった音は、下がる」しかなく、こういったメロディ構築パターンは多いのではないかと思います。

ということで、今回は近年の楽曲における「オクターブ跳躍」の使用について見ていきたいと思います。また、メロディにおいて「どのタイミングにオクターブ跳躍をもってくるのか?」についても着目すると面白いかもしれません。

冒頭部分に使用されている楽曲

シャルル / バルーン (self cover)

「シャルル / バルーン」のサビ部分。これは、サビ頭からオクターブ跳躍を何回も繰り返しており、楽曲としてはインパクト大です。

これとよく似た手法としては、Adoの「うっせぇわ」があります。この繰り返しパターンは、オクターブ跳躍のなかでは最も印象深いものになるのではないでしょうか。


ヨワネハキ feat 和ぬか, asmi / MAISONdes

冒頭でオクターブ跳躍が使用されている楽曲としては、最近このサイトではよく登場している「ヨワネハキ / MAISONdes」という楽曲です。

この冒頭に持ってくるというのは、楽曲のサビであるということをいち早くリスナーに知らせる効果もあるのではないかと思っています。(そもそもサビは、AメロやBメロと比較して使用する音域が広くなることが多いので)

夜明けと蛍 / n-buna

n-bunaの「夜明けと蛍」という楽曲です。この楽曲は、バラードながらも、サビの中間部分でオクターブ跳躍が繰り出されています。

バラード系の楽曲は、こういった具合にサビの中間や後半部分で使用すると感じが出るのかもしれません。

青春なんていらないわ / 3月のパンタシア

3月のパンタシアの代表曲である「青春なんていらないわ」。これも作曲はn-bunaさんです。


この楽曲は、さっきほどまでに紹介したパターンの組み合わせみたいな感じで、冒頭と中間部分でこのオクターブ跳躍が繰り出されており、サビの抑揚が2回くるという構成になっています。

フォニイ / ツミキ

近年ヒットしたボカロの楽曲ですね。これはサビではなく、Bメロの「なぜ、なぜ..」という部分で、オクターブ跳躍が繰り出されています。

廻廻奇譚 / Eve

アニメ「呪術迴戦」OPテーマ曲として人気となった「廻廻奇譚」という楽曲。これは、Bメロだけではなく、サビでも使用されています。


これは同じオクターブ跳躍の短いフレーズが2回繰り返されており、印象づけるにはもってこいの手法となっています。

秒針を噛む / ずっと真夜中でいいのに。

「ずっと真夜中でいいのに。」というアーティストの楽曲です。これも、サビど頭でオクターブ跳躍を持ってきており、短いフレーズが繰り返されているパターンですね。


実は、このアーティストは他のアーティストと比較すると突出してオクターブ跳躍を使用するアーティストでもあります。例えば、「正義」は、サビ冒頭部分にオクターブ跳躍を持ってきている楽曲ですね。

また、「正しくなれない」は、オクターブ跳躍とは逆のパターンで、サビ冒頭にオクターブ下行するという珍しいパターンです。


さらに、サビ中間で使用している楽曲としては、「袖のキルト」など。


他にも「脳裏上のクラッカー」などなど。このアーティストはメロディ構築にかなり特徴的な傾向がみられると思います。(コード進行もかなり一貫性があると思いますが…。)

オクターブ跳躍はKeyの主音が圧倒的に多い?

ここまで見た方は気づいたかもしれませんが、オクターブ跳躍は圧倒的に「Keyの主音となり得る音(Tonalityの中心音:平行調の主音を含める)が使われる」ことが多い傾向にあります。まとめてみるとこんな感じですね。

曲名調(Key)平行調オクターブ跳躍
やさしさに包まれたならG♭E♭mG♭
ヨワネハキEC#mC#
シャルルD♭B♭mD♭
うっせぇわDBmB
夜明けと蛍B♭GmB♭
青春なんていらないわD♭B♭mD♭
廻廻奇譚B♭GmB♭
秒針を噛むEC#mE
正義AF#mF#
正しくなれないFDmF

次点で多いのが5度の音とかになるかと思います。この大きな傾向については、私もなぜかわからないです。クリエイター含めリスナーが聴き触りが良いのがKeyの主音となりうる音なのかもしれません。

はたまた単純にそのキーに対する一番安定した音の代表が「主音」なので、扱いやすいというだけなのかもしれません。(次点で多いのが5度ですので…)

いずれにせよ、何でもかんでも「オクターブ跳躍にしたらいい」というものではなく、主音、5度の音が”ハマりやすい”というのは覚えておくといいかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。


今回は、近年の楽曲に着目してオクターブ跳躍という手法について紹介してみました。やはり、かっこいい部分や印象に残る箇所というのはオクターブに近い音域が使用されている部分が多いのかもしれませんね。

メロディの抑揚をつけるときにも効果的だと考えられるので、参考にしてみてください。



では!

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だっとさん
ピアノ、ギター、作曲をする音楽家。ポップス、ロック、アニソン、ボカロなどの楽曲分析、音楽理論、DTM、ギター機材関連の情報を発信! Youtubeでも動画配信しているので見てね!

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