ポップス、アニソンでよく使用されている定番進行を紹介します。
それが『ポップパンク進行』と呼ばれるもの。世界の音楽シーンに目を向けてみると、世の中で一番多く使用されているコード進行のようですね。
この記事では、ポップパンク進行のコード進行の使用楽曲・特徴について解説したいと思います!
ポップパンク進行とは?
早速、『ポップパンク進行』について見ていきましょう。コード進行はこのようになっています。
4コードで非常にシンプル。ダイアトニックコード『Ⅰ-Ⅴ-Ⅵm-Ⅳ(1564)』という進行になっていますね。
海外では「Pop Punk Progression」という名称で親しまれており、Wikipediaではこの進行を使用した曲のリストが数多くまとめられています。ポップパンク進行の使用楽曲(出典:Wikipedia)
聴いてみると何とも切ない感じがしますよね。バラードやフォークソングにぴったりな感じの進行。 代表曲はThe Beatlesの『Let it be』ですね。
聴いた瞬間「ピン」と来る方も多いのではないでしょうか。それほど印象的なコード進行なのです!『Let it be進行』とも呼ばれていますね。
3つのポップパンク進行
実はポップパンク進行には上記のコード進行の他に2つのコード進行があるのです。それがこちら。
ポップパンク進行②:4156進行
ポップパンク進行③:6415進行
どうしてこうなるのかというというとポップパンク進行を「繰り返した時に同じコード進行になる」からですね。
なので、これら3つのコード進行が『ポップパンク進行』と分類されているんですね。では、これらのコード進行の特徴について順番に見ていきましょう!
ポップパンク進行(1564進行)
これがポップパンク進行の基本形です。主和音(Ⅰ)から始まるので素朴な印象を受けますよね。やはり「Let it be」の印象が強いのは私だけでしょうか…。
ポップパンク進行(4156進行)
Fコード(Ⅳ)から始まるのがこのコード進行。少しおしゃれな感じがする気がします。ポップで跳ねる曲調で使用すると感じが出ますね。
やはりこのF(Ⅳ)から始まるコード進行というのは『王道進行』といい『Just The Two Of Us進行』といい非常に扱いやすい。
Talor Swift(テイラー・スウィフト) の 『We Are Never Ever Getting Back Together 』は終始この進行が使用されています。少しおしゃれな感じというのはわかるのではないでしょうか。
ポップパンク進行(6415進行)
Amコード(Ⅵm)から始まる進行で「小室進行」と非常に似ている進行ですね。ですが、後半部分がⅠ→Ⅴ(トニック→ドミナント)という流れなので、次のコードへの推進力を感じますよね。
〇前前前世 / RADWIMPS
〇Re:make / ONE OK ROCK などが有名。
ポップパンク進行の使用楽曲
では、順番にポップパンク進行の使用楽曲について見ていきましょう。
ポップパンク進行(1564)の使用楽曲
上記でも言った通り『Let it be』がそれにあたります。「アナと雪の女王」主題歌の『Let it go』もそうですね。楽曲名も似ていますね
〇 Let it go / アナと雪の女王
〇 チェリー / スピッツ
など…
ポップパンク進行(4156)の使用楽曲
〇 Lemon / 米津玄師
〇アイネクライネ / 米津玄師
〇君に晴れ / ヨルシカ
〇トリセツ / 西野カナ
〇TOKYO GIRL / Perfume
〇回る空うさぎ / Orangestar
など…
ポップパンク進行(6415)の使用楽曲
〇The Beginning / ONE OK ROCK
〇ワタリドリ / Alexandros
〇Catch the Moment / LiSA
〇弱虫モンブラン / DECO*27
〇トリノコシティ / 40mP
など…
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ポップパンク進行も4コードで非常にシンプルなコード進行。順番を入れ替えるだけなので手軽にバリエーションを出せるのも特徴です。
ポップス等で良く使用されるコード進行にはほかにも以下のようなものがありますので、あわせて読んでみてください。
参考になれば幸いです。
では!